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オイスカの海外研修生と国の技能実習生の違い
このところ海外からの『技能実習生』が、円安で収入が目減りする日本を避けて、その他の国へ行くという報道がなされています。聞くと彼らは莫大な借金をして国を出て、技術取得の名目で異国の地で働き、技術を取得(労働賃金を貯めて)3年ないし5年で帰国します。この間に採用する国内企業は一定賃金で雇用が出来て、3K(危険・きつい・汚い)と言われる現場でも文句を言わずに働いてくれる労働力が得られる利点があります。

賃金は日本の制度が、『同一労働同一賃金』ですから、昔のような低賃金とはならないのですが、労働内容で文句を言わない労働力は魅力的だと言います。外国からやってくる実習生は、渡航費などの前借金(借金)を作って国を出ます。そしてその先には、厳しい労働環境があると覚悟して来日します。その代わり、高賃金が喜ばれる訳です。円安で2割減額と言われても、雇用する側が2割増しに出来る訳がありません。

これに加えて昨今は、『帰れない・厳しい・給与が安い』という新3Kが加わってきました。厳しさを増す3K労働は、あくまでも技能実習生制度下で働く外国人就労者の問題です。これに対して本部を日本に置き、現在36の国と地域に組織を持つ国際NGOのオイスカの『海外研修生』はこれとは全く異なるのです。

オイスカ研修生は、海外のオイスカ研修センターで働いていた職員などを、更なる指導者としての資質を身につけてもらうために、日本国内4つの研修センター(西日本・四国・関西・中部)へ派遣するモノです。従って渡航費や生活費などは、オイスカの各研修センターが全額負担しています。よって各研修センターは、一人でも多くの研修生を呼んでやりたいと、会員増で会費を増やし、募金を求めます。

私が関与している四国研修センターには、現在9名の研修生を預かっています。詳しい資料は別にしてざっくり、一人年間渡航費も加えたら500万円として、合計4500万円。これに対して収入は、会員数1000名の会費平均(法人10万円から個人2万円)4万円で4000万円。半額が充当されることからこれに各団体からの募金・寄付金などで、足らずを賄っているという構図です。9名は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴いこの間来日できなかった者の枠を消化している数字です。来年からは減員するでしょう。

あらためて一度自分の頭を整理する意味で、計算してみました。オイスカは日本軍が先の大戦で蹂躙した地に米を植え、作物の種を蒔き、木を育て、人材も育成しています。主にそこからの将来リーダーを招聘し、日本語を教えて、日本式有機農業や放し飼いの養鶏などを教えています。日本語指導先生が標準語担当、私たちジジババは、さぬき弁担当として機能しています。

最近『技能労働者』の問題が取りざたされるにつけて、『オイスカ海外研修生』と混同されることがあり、会員は苦笑いをしています。共に海外からの研修生として、日本語教育は、オイスカ四国研修センターでも有料で請け負っています。この費用負担は、雇用先企業です。オイスカでの労働は、それが賃金に反映することはなく、彼ら彼女らのスキル向上に繋がっています。彼ら彼女らは、帰ったら世界各地のセンターで、ほとんどが指導者としてまた働いています。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=5810 |
| 社長日記 | 11:59 AM | comments (0) | trackback (0) |
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