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2022,11,17, Thursday
最近1980年代の音楽が、ユーキャンなどの通販で盛んに取りざたされている。今の音楽にはついて行けないし、当然謳うこともできない。懐かしさに埋もれていては、この先、生きていけるかと心配もするが、無理して今の音楽に馴染もうとするむなしい努力より、自然に口走る歌が健康のためにも良いようだ。
ＴＶコマーシャルも様変わりしている。ＢＳＴＶ放映のコマーシャルがそのまま地上波テレビでも、東京のキー局から流れている。見忘れた番組は、後に有料でも観られると喧伝する。地方のテレビ番組編成も、ますます東京のキー局化しているように思える。地方局の独自番組は、その中のほんの少しだけ組み込まれていて、やっと面目を保っている。 そして買物は、ますます通販に収斂されそうだ。老舗デパートを売却し、その資金をコンビニ運営に回すような動きも、国内に留まらずグローバルな動きになっている。これまでの常識は、完全に破壊されているように思える。高松にも戦前から三越高松があって、それを中心に専門店街アーケードが古くから存在している。そこも様変わりしているところだが、それなりに時代の波に乗り、どうにか体裁を保っている。 そのデパートで、例えばＷサイズの寝具毛布を求めても、シングルサイズはあってもＷサイズとなれば現物がない。イメージでは、深毛の純毛で、肌当たりは心地良い、最高品質だ。一方通販では、驚くような定価格で『高機能毛布』のコマーシャルが流れている。感覚ですが、高松三越で数万円の西川毛布のような高級品が通販では1～2万円。同じモノではないが、機能(要するに暖かくてよく眠れる)が良ければ、遜色ないとわれわれ夫婦のような庶民派は考えている。 買い物に出掛けて、あれこれと買い物を楽しむという習慣も、70歳の坂を登るようになると、「もう良いか」と通販に妥協してしまう。価格帯も、これなら失敗も『勉強代』として諦められる金額を設定している。実によく出来た戦略だ。特に目に付くのは、『健康増進用サプリメント』。宣伝されている商品を全部飲めば、病気になってしまうのではないかと思うほどの量だが、思いつく症状ばかりだ。 今日のネタは、このようにして通販利用がわが家でも多くなったという報告と、『ふるさと納税』に代表されるある意味通販に、また別の意味では『クラウドファンディング』(栗林公園の鯉の放流資金など獲得活動の例がある)の「クラウド」についてだが、少し逸れるが英語の綴りは「Cloud(雲)」ではなく、「Crowd(群衆)」だそうだ。どうでも良いことだが、新しい資金獲得策としてクローズアップされている。 今日紹介する２つ目のネタは、岡山･金山寺山門仁王像の修復に関する『クラウドファンディング』。15日の岡山後楽ライオンズクラブとの合同例会で、同寺岸本賢信住職から、写真のパンフレットを頂いた。私も何度か、岡山後楽ＬＣメンバーと訪問したことがあります。平成24年（2012年）12月24日、本堂が火事で全焼し、 その後平成25年（2013年）8月7日付の官報告示で、本堂の重要文化財指定が解除されたのですが、今回のＣＦの目的は仁王像の修復です。 仁王像は推定、鎌倉時代の作で山門の建物より約400年古い貴重な仏像だと印されています。資料によると、今回のクラウドファンディングは『ALL or NOTHING』という仕組みで、目標額250万円に達しないと不成立となり、それまで集まった支援金が受け取れないようです。私もほんの少し、返礼品なしで募金しました。これも新しい募金方式ですが、肝心な投資対効果を計りながら、恐る恐る『クラウドファンディング』も身近で動き始めています。   |