2022,11,16, Wednesday
今年のドラフトで、読売ジャイアンツから1位指名を受け、背番号51で仮契約した高松商浅野翔吾選手が16日、渡邊浩三校長、三好明彦野球部長、長尾健司監督と共に県庁を訪問した。社交辞令と言ってしまえば簡単だが、田舎の高松にあって読売ジャイアンツから1位指名を受けてプロ野球入団は、英明から入団した松本竜也投手など過去にいましたが、まだまだ注目の的であります。
私も高松商OBだと知った人らから、「浅野翔吾選手は素晴らしいですね」と言われることが多くなって、嬉しいやら悲しいような気分になっています。確かに浅野翔吾選手を間近に見ていて、高校生としては素晴らしい選手だと思います。しかしそんな選手は、全国に大勢います。半世紀前の高松商のスター選手・大北敏博(元巨人軍)を、私は同級生としてみてきました。 浅野翔吾選手も言っているように、『一軍レギュラー』と目標はありますが、これは簡単なことではありません。他球団ならまだしも、『人気』が命運を握る巨人軍の選手起用は、浅野翔吾選手をおそらく1軍キャンプに帯同させて、オープン戦でも使うでしょう。アマとプロと差は、高校生と大学生以上の差があります。技術もさることながら体力面では、まさに子供と大人です。先の明治神宮大会の決勝戦、『大学の部』と『高校の部』の試合を観ても雲泥の差でした。 そのステージで、即1軍というのは、私には焦りとしか言いようがない。大北敏博(元巨人軍)がダメだったから浅野翔吾選手も同じようにダメというつもりは全くなく、同じ轍を踏まないでと神様仏様に祈る気持ちであります。せめて3年目、大学生の4年間が必要とまでは言わないまでも、じっくり2年間は見てやって欲しい。あくまでも結果論ですが、ロッテの佐々木朗希投手(21)やヤクルトの村上宗隆内野手(22)も、その位かかっています。 TVニュースを観ていたかみさんが、「あさの君眉毛きれいにそろえている」と言いました。私は気づかなかったところですが、女性は微妙な変化を捉えています。背番号51が決まり、昨年12月に高松商へ突然訪れたイチロー先生と同じ番号と言うから、彼もいろいろ考えているなと感心します。サインも決まり、これから卒業までちやほやされる時期を過ごします。幸運も不運も、試練なのです。 今月23日(祝日)巨人軍のファン感謝デーで、プロデビューするようですが本人の精進はもとより、周りもそっと見守ってやって欲しい。私のように巨人軍選手寮に電話して、「めし食いに行こう」などと誘ってはなりません。周りも辛抱しないと、高松の宝が萎んでしまいます。 |