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第5回瀬戸芸閉幕105日間の感動をありがとう
香川岡山の12の島(犬島・小豆島・豊島・直島・男木島・女木島・大島・沙弥島・本島・高見島・粟島・伊吹島)と二つの港(宇野港・高松港)を舞台にした現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭2022』が6日、春・夏・秋会期の計105日間の全日程を終えて閉幕した。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、一喜一憂した日々であったのですが、観客を減しながらも、クラスターもなく本当に無事でと讃えたい。香川県民としては、大いなる誇りであります。

現代アートのトリエンナーレ『瀬戸内国際芸術祭』として、2010年から3年毎に開催され、今年が第5回。メイン会場の島と本土側の連係を強化し、地域の特色ある自然や歴史、文化などの魅力を発信し周遊を促すことを重点テーマに4月14に開幕。32カ国・地域から183組213作品を展示、19イベントを繰り広げ、島々に交流の輪と賑わいをもたらした。

瀬戸芸の大義は、「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい。」-そのためには、人が訪れる“観光”が島の人々の“感幸“でなければならず、この芸術祭が島の将来の展望につながって欲しい。このことが、当初から掲げてきた目的=『海の復権』です。

有史以来、日本列島のコブクロであった瀬戸内海。この海を舞台に灘波津からの近畿中央文化ができたこと、源平、室町、戦国時代へとつながる資源の争奪の場であったこと、北前船の母港として列島全体を活性化したこと、朝鮮通信使による大切な大陸文化の継続した蓄積の通路であったことは、その豊かさを物語るものでした。

加えて、塩飽海賊がその技を磨き、群雄割拠する歴史の中から日本帝国海軍の礎となる『海の男』が誕生したのです。しかしこの静かで豊かな交流の海は近代以降、政治的には隔離され(香川県が岡山県へせり出している)、分断され、工業開発や海砂利採取等による海のやせ細りなど地球環境上の衰退をも余儀なくされました。そして世界のグローバル化・効率化・均質化の流れが島の固有性を少しずつなくしていく中で、島々の人口は減少し、高齢化が進み、地域の活力を低下させてきたのです。

1934(昭和9)年日本で初めての、『瀬戸内海国立公園』が制定され、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の『希望の海』となることを目指し、瀬戸内国際芸術祭を開催しています。5回目の芸術祭となる瀬戸内国際芸術祭2022においても、これまで同様、海に囲まれどこからでもアプローチでき、農・工・商が混在した原初の人びとの存在を教えてくれる瀬戸内の島巡りを通し、この先地球上に人が生きること、展望を持つことを考えながら、作品を展開していきます。

このように開会の時にはお題目が口にされ、新型コロナウィルス禍もあって理論が先立つスタートであったと思います。しかし終わってみれば、原点に掲げた島の普通の生活の中での現代アートの表出、さりげなさが今回も私を喜ばせてくれました。瀬戸芸は普段着で行ける芸術祭。第6回2025年は、大阪万博と重なります。これを吉とするか凶となるか、両方があると思いますが、創意工夫でビジネスにもつながることを大いに期待します。


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| 社長日記 | 09:20 AM | comments (0) | trackback (0) |
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