2022,11,03, Thursday
高松商OBの三好朝男さんから、今月も『土佐一人新聞』10月号が届いた。毎回なるほどと感心する内容ですが、今月号は、政府の多額借金政策は正しいの?それとも間違い?と題した、以下の文章です。
政府が電力会社に補助金を出して、値上がりする電気代を抑えるそうだが、この様な政策は正しいのでしょうか? 何故なら政府に1200兆円もの多額の借金があるから、それとの関連で考えて欲しい。 今、政府の借金を国民の数で割ると、一人1000万円の借金をしています。つまり、今生まれた子供は1000万円の借金を抱えての誕生なのです。 この国家の借金に感心の無い方も大勢居られるとは思いますが、何時か払わねば成らないモノです。どうやって払うのでしょうか。 国家は毎年国債を印刷し、日銀に買わせて借金をし、税収より多くの予算を使って贅沢な生活を国民に続けさせている。つまり今の生活を切り詰めず、子や孫に借金を押し付けて居る政策です。 その政策が正しいと言う経済学者も大勢居て、私の様な素人に、それが間違いだと説得する事も難しい。 だけど個人なら殆どの人は今の生活費を落として、借金をしない様にすると思うのに、今の政府はどうもその感覚が消え失せて居る様に感じます。皆さまは如何お考えでしょうか。 実はわれわれ夫婦も、三好朝男さんの意見と同じようなことを考えて、愚痴っています。そうそう愚痴は三毒(強欲・怒り・愚痴)のひとつで、お釈迦様は六波羅蜜という修業(布施・持戒・忍辱・精進・禅譲・智慧)の中で、持戒つまり戒律を守りなさいと言っています。その中に三毒があるという位置づけです。 多少の愚痴は、夫婦の会話として許されると勝手に解釈しています。特に5万円贈呈10万円を市民に配るなどと言う愚行は、首長のすることかとバカにさえしています。三好さんの言われるように、MMT(現代貨幣理論)という学説があることは私も承知しています。 現代貨幣理論の代表的な主張をまとめると、以下の3つのことがあげられます。 ・自国通貨を発行できる政府は財政赤字を拡大しても債務不履行になることはない。 ・財政赤字でも国はインフレが起きない範囲で支出を行うべき ・税は財源ではなく通貨を流通させる仕組みである。 つまり『痛風論』であり、痛風になればもうビールは飲めませんが、逆に痛風になる前であればなんぼ飲んでも良いという屁理屈です。同じようなことが、政府の為替介入でも言えます。急激な為替変動で『円高』であれば円をドンドン印刷して為替市場に円を突っ込めば、際限なく介入が出来ます。しかし今のような『円安』では、政府の介入も、持っているドルだけの介入にならざるを得ない。だから限界があり、政府はこれ以上円買いドル売りは出来ないでしょう。 |