香川県が主催するNPO団体運営強化策の一環として、全4回のマネージメント講座が高松市市民活動センター(瓦町FLAG8階)で開催されます。第1弾で、NPOのそもそも論から入り、事例紹介と言われながら県下初のコミュニティ財団の『一般財団法人たかまつ讃岐てらす財団』・大美光代代表理事から財団の紹介がありました。この類いの組織を、私は知りませんでした。まさに県下初であります。
NPO (特定非営利活動法人)制度は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与することで、市民の自由な社会貢献活動を健全に発展させることを目的としています。特定非営利活動は20種類の分野に該当する活動であり、不特定かつ多数の人々の利益に寄与することを目指します。
私も制度が出来てまもなくの頃、『特定非営利活動法人香川県定期借地借家権推進機構』を組織し、NPO法人の機能や利点を模索しながら、定期借地借家制度の活用を勉強してきましたが、『定期借地権』の有用性は認知されたものの、それを利用して社会を動かすまでには至らぬ事を痛感して、今年機構を正式に解散しました。
『定期借地権』はロードサイドの大型店、例えば大型物品量販店やガソリンスタンド、パチンコ遊技店店舗の建設に寄与しています。しかし一番の肝であった『分譲マンション』での利用には至りませんでした。財産資産と考える土地利用には、『借地』は馴染まないようです。定借マンションでは土地代がいらないため、初期購入代金は通常の分譲マンショに比べれば、200万円ほど安くなります。これを解体費として、国が供託金として預かれば、50年後100年後の解体費となります。
解散に関しての印象は、組織するという入口に比べて解散という出口は、大変だったという思いでした。人は入口は熱心に勉強して障害の壁をこじ開けますが、出口は人の死もそうですが、考えることすらないのが当たり前であります。NPO法人は法人ですから、法務局での登記がされて守られています。従って、解散登記まで完了が求められます。
一方私が理事長のもう一つの『特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム』があり、これの充実のために今日も勉強をしているわけであります。2015(平成27)年10月16日に設立登記を終え、平成乙女の像の建立のために人を集め資金を集め始め、3年後の2018年11月に計画通り平成乙女の像の入魂式と除幕式を挙行しました。新型コロナウィルスの感染拡大前で、今から考えると、幸運としか言えない結果でした。
次ぎに『特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム』は、地元仏生山コミュニティセンターの駐車場拡幅事業に取り組みました。隣接民家を寄付金で買取、それを高松市に寄付をして現在工事が進んでいます。自分たちが使うコミュニティセンターの利便性、極めて駐車場はますます不足傾向にあります。わずか50坪超の土地ですが、隣接地はありがたいモノであります。
話が逸れましたが、講座は来年まで期末まで続きます。先の駐車場拡幅のように、県市町の資金は枯渇し、敷地拡幅など予算化されない状況がこれからも続きそうであります。NPO法人は、自分たちの幸福のためにはみずから人を集め、資金を集めてやりなさい。そのための資金である寄付金には、税法上の恩典を付けますよと言う考え方を具現化したモノです。
私の目標は、『特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム』の認定NPO法人化です。これがNPOの神髄だと私は考えています。さらなる寄付金控除が受けられます。もう一つNPO法人は、活動してなんぼのもので、飾っているだけでは意味がありません。やがて次ぎに渡すときまでに、認定NPO法人化実現を目指します。