テレビ新聞も、ほぼ同じ事を伝えています。今年を振り返るにまだ少し早いように思いますが、どちらかというと暗い話題が目白押しです。日頃小欄で、全国規模の話題を書くことはないのですが、定休日の今日は久しぶりに朝刊をゆっくり読みました。勤労感謝の話題に触れてみたいと思います。
私の中での一番の話題は、「オウム裁判終結」です。16年にも及んだオウム真理教を巡る刑事裁判が、終結を迎えたとの報道が続いています。地下鉄サリン事件(1995年)など、一連のオウム真理教による事件の関係者裁判がすべて終わったようです。
しかしまだ3名の指名手配された男女信者が逮捕されていないそうで、この事件の根の深さに改めて驚愕します。併せてオウム真理教が、名前を変えながらもまだ生き残り、信者を増やしているのにも驚きます。
憲法で保障された思想信条の自由と言いますが、「他人を不幸にする信教の自由などあるものか」と言った坂本堤弁護士の言葉を待たずとも、「法治国家日本に正義はある」と言い切れますかと私は問いたい。
猛毒サリンを大量に精製し、機関小銃で武装し、国家転覆まで画策したオウム真理教。教祖松本智津夫死刑囚ら13人が死刑、5人が無期懲役と確定しました。起訴されたオウム真理教関係者は189人にも及んでいます。
一方被害者は、29人が命を奪われ負傷者は6千人を超えています。死刑確定者は、特にオウム事件での死刑囚13人は、直ちに死刑執行でしょう。刑事訴訟法は、死刑確定から6ヶ月以内に執行すると定めています。
平岡法相は、「慎重に判断をしていかなければならない」とコメントしたようですが、職責放棄もいいところで、辞職しかありません。法相に就任したら、死刑執行命令書に署名するのが仕事です。思想宗教を言うのであれば、法務大臣になってはなりません。日本国民の多くが平岡法相に、「カッツ」を告げています。
次に登場するのは、総合製紙3位の大王製紙の井川意高(47)前会長です。創業者の孫と言いながらも上場企業の当時は社長・会長だったわけです。若くしての就任にも驚きますが、この馬鹿たれが東大卒というのも悲しい現実です。
投機での損失補填、穴埋めに腐心していたときにマカオと言われていますが、「カジノ」で少しばかり勝って、のめり込んだと言います。幸運も試練なのです。結果として106億円の借り入れ強要。東京地検特捜部に、会社法違反(特別背任)で逮捕された。
次は宇宙飛行士の古川聡さん(47)が、日本時間22日午前11時すぎにカザフスタンンの草原に無事帰還したというニュースです。宇宙滞在記録が最長の167日というから、半年宇宙ステーションにいたことになります。古川さんも東大(医学部)卒だそうです。
最後は、正力賞に輝く秋山幸二ソフトバンク監督です。プロ野球の発展に最も貢献した球界関係者に贈られる「正力松太郎賞」(読売新聞社制定)が、秋山幸二ソフトバンク監督に贈られました。
素人考えでは、引退が決まっていて3勝3敗まで日本シリーズを盛り上げた中日の落合監督でも良かったかと思います。また先の沢村賞も、日本球界を去るダルビッシュ投手でも良かった気がしますが、やはりそこは勝負の世界、勝者が授与されるものなのです。それにしても巨人のドタバタ劇は、何なのでしょうかね。
明暗ハッキリする各登場人物です。勤労感謝は、働くこと、働けること、働いて貰うことの喜びを再確認する日でありました。各登場人物のみなさん、ありがとうございました。