財団法人不動産流通近代化センター主催の、スペシャリティ講座でした。最近は不動産という動かざるものが、文字通り、富動産になりつつあります。動くのですね、それも形を変えて、例えば「所有権」から「信託受益権」という具合に、形も権利も全く違うものになります。
不動産はその昔、右肩上がりに必ず値上がりしていました。土地神話と呼ばれた、良い時代でした。ですから、土地そのものの価格が重要視されていました。17年も前のことになります。バブル経済の崩壊の象徴が、可哀想に「不動産」でした。地価は商業地は1/10、住宅地でも半額まで確実に下がっています。
驚くことに、戸建て中古住宅の価格が1,000万円を切り始めました。土地が50坪、建物35坪の築後15年ものは、ちょうど1,000万円ぐらいです。かなりアバウトですが、買うのは良い時代かと思います。
ところが昨今は、土地価格は東京の銀座とか、日本国中局地的に値上がりが始まりましたが、これとても地方に波及するとか、値上がりが継続するかといったら、私は疑問符を付けます。
そう思う投資家も多くいて、「利回り」重視の不動産投資が盛んになってきています。「不動産証券化」もそのスキームの一つです。また「信託受益権」も、不動産投資の一つです。
これまでは土地とか建物とか、実体の見えるものを売買対象にしてわれわれは、仲介業務に携わっていましたが、これからは、見えない「収益」を「見える化」してお客様に仲介することになりそうです。
見えないものは、勉強するにしても、「よくわからないなー」と頭の痛いことです。資産と金融の融合の器が信託だと言われても、訳がわからないのです。
私がもう10数年前から学んでいる、「ファイナンシャルプランナー」と「不動産」がまさに融合しはじめました。不動産は現場主義、金融は統計主義、さてこれからの方針をどのように立てたらいいもものか、しっかり思案橋です。
ところで本日は、セミナー開催が池袋でしたから、つけ麺の元祖池袋「大勝軒」で行ってみました。公団地下鉄有楽町線「東池袋」5番出口から徒歩2分、11時過ぎで10名は並んでいました。食して私が店を出る頃には、30名が並んでいました。東京であれば、有名店はそれくらいが当たり前でしょう。
最後に一言。本日昨年11月に落とした名刺入れを取り返しました。遅くなったのは、私が羽田空港カウンターで受け取ることにしていたからで、それはそれでいいのですが。
窓口の女性に、ANAは機内で拾得した物に対して、どのようなマニュアル化しているのかと詰め寄ったのですが、じどろもどろでした。中は見ないから、大切なものが入っているのに気づかなかったと言いながら、名刺を見て電話したと言い。もう責めてもせんないことです。