珈笛画廊・ほのほ(高松市中野町)が、『ほのほクリスマスコンサート』として、このところプチコンサートをやりまくっています。少し下品な表現になりましたが、毎週のように開催しています。会場として決して広い空間ではありませんが、演奏者との距離が近くてその迫力に圧倒されます。週刊新潮の表紙を書いている成瀬政博氏の壁面の絵画が、ここ独特の雰囲気を醸しだし、絵の中から静物が飛び出してきそうです。「面白いやないか」と、言っています。
今日のコンサートは、二胡ピアノDUO、沈琳&MAKIさんの二人ですが、『幽玄の美』とポスターには書かれています。絵画展で『幽玄の美』と言われると何だかそうだと納得しますが、音楽で『幽玄の美』と言われてもそこまで感じることは出来ません。しかし、ピアノは楽器の王様で何でもコラボできますが、二胡がここまで共演できるのには驚きました。
ピアノのMAKIさんは自ら跳んだり跳ねたり暴れたりと、その演奏を自画自賛しますが、本来独立した楽器と思っている二胡が、ここまで変調できるとは驚きです。中国では、二胡の大集団楽団があると聞きましたが、西洋のヴァイオリン協奏曲のような演奏も出来る楽器のようです。それもなおさず、沈琳さんの技術のなせる技だからの音色でしょう。
私は15時からの昼の部でしたが、18時からの夜の部もさらに盛り上がったことでしょう。二胡を見直したのと、ピアノをあんなに大胆に弾く演奏者、共に心地よい驚きに浸ったひとときでした。