四国新聞の特集欄8月15日(日)に、糀(こうじ・米・麦・豆・ (ふすま)・糠(ぬか)などを蒸して、これに麴菌を繁殖させたもの。
)甘酒の効用が掲載されています。偶然今朝は甘酒が切れて、飲むことがなかった。だから今日は疲れていると感じる。糀甘酒は、私の朝食の一部だし、ある意味栄養価の高い『飲む点滴』と呼ばれ、夏ばて予防に最適と言われている。
小欄でも既報の中に、『甘酒』の項目があるのですが、それが意味するモノは勿論『糀(こうじ)甘酒』です。と断るのは、甘酒にはもう一つ『酒粕』から作る甘酒があります。同じ甘酒とは言っても、作り方も効能も全く違うのです。また機会があれば酒粕甘酒に関しても書いて見たいと考えていますが、今日のところは糀甘酒をまとめてみます。
こうじ菌で作る米麹に、炊いたご飯と水を混ぜて発効させた飲物で、アルコール分は入っていないのですが、飲んでみたら甘いのです。糀甘酒には、素早く吸収されるエネルギーになるブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群、オリゴ糖、食物繊維、ミネラルなど350種類以上の成分が含まれるというのです。
医学的にも『飲む点滴』とも称され、夏ばてなどの疲労回復に役立つと、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科の前橋健二教授が説明する。箱根駅伝スタート地点では、『大根おどり』で大会を盛り上げてくれるあの大学だ。前橋教授によると、夏場は沢山の汗をかくため、体内の水分やミネラル分が不足しやすいという。
高温多湿の屋外と、エアコン完備の室内では温度差が激しく、自律神経が乱れて夜眠れない、食欲がないなどの症状につながる。糀(こうじ)甘酒は、そんな症状に役立つ成分が入っている。またブドウ糖には即効性の疲労回復効果があり、ビタミンB群は代謝を促す。さらにアミノ酸がエネルギーを生み出す筋肉をサポートし、オリゴ糖などが腸内殺菌のエサになって免疫機能向上に役立つ等々。
つまり、こうじ菌が作る成分が夏ばてを防ぎ、疲労回復を促すというわけだ。糀甘酒は1日コップ1杯を目安に、そのまま飲んでも、調味料として使ってもよい。栄養補給で飲む場合は塩を少し加えると、塩分も併せて補給できる。ポカリスエットのようなモノだと、私は考えている。拙宅では高松市内の㈲中屋醸造所(高松市塩上町3-17-13)で米麹1キロを買い求め、8時間ほど炊飯ジャーの保温機能を利用して作っている。
年間を通じて炊飯ジャーの世話になっているわけで、このため炊飯ジャーのサイズは『1升炊き』。時間は夏場は短く6時間程度、冬場は8時間ほどかかるようだ。こんな熟練工のような手順を書いているが、作業するのはかみさんで、まさに『神業』であります。確かに出荷時の『米こうじ』の出来にもよります。『蔵出し一号』は、えにも言えない味に仕上がります。
気になるのは糖分だが、こうじ甘酒はブドウ糖も多く含まれるが、前橋教授は「コップ1杯程度なら、生活習慣病に対しても悪影響は見られないとの研究報告がある。糖尿病の人はそのまま飲むよりも、調味料として使うことでこうじ甘酒のよい部分を活用できる」とのこと。スプーン1杯の砂糖をスプーン1杯の糀甘酒に変えることで、健康に役立つ作用が期待出来るという。(医療ジャーナリスト・安達純子)
女性が喜ぶ便通の改善にも、大いに貢献しているようだ。弊社でも何人かに試してもらった結果、良くなったという意見は当然としても、悪くなったというブーイングはなかった。日本古来のこうじ菌、良いみたいですよ。