稲盛和夫塾長の生前盛和塾香川が解散(2019年12月)して、その受け皿として誕生した『香川胆識の会』。新たに奥田拓己氏と井上智博さんを両代表として、再結集しています。盛和塾稲盛和夫塾長の残された文章や映像を使い、その学びの一つとして『機関誌マラソン』も続いています。その当時送られてきた機関誌の塾長講話を再読し、感じたところまとめてグループの仲間に送ります。締め切りが各金曜日になっています。13日とは限らないのですが、魔の金曜日です
私は第7グループの末席で、遅刻欠席のないように心がけて今日まで、全155号の内の140号を無事通過し、完全踏破達成へ向けて走っています。二回目の挑戦ですが、まだまだ気づきが足りません。そしてその学びを実践に移すとなると、まだまだ遠く及びません。出来てはいませんが、やろうと考えて努力しています。これを京セラ流では、『誰にも負けない努力』をしたかと問われます。
このように、どれ一つをとっても深くて溺れそうです。今週は143号、『企業における自己革新-京セラの新商品開発を通じて-』です。企業が革新的な「イノベーション」を起こすためには、創業者が「現在の製品・サービスだけでは、時代の変革と共にやがて会社は立ちいかなくなる」という強烈な危機感を持っているから出来ることだと稲盛和夫塾長は書いています。
京セラの実際におきた現場を振り返りながら、その時の選択・実践を検証しています。京セラとて、一朝一夕に今があるわけでなく、その時その時の修羅場を乗り越えています。苦しみの中からひらめきが生まれる、「どうすればできるか」を真剣に考えて否定的な考えを排除する。そうしたことの結果として、現に今の京セラがあるのです。
今日の会場は、『かぐや』高松市西の丸町 13-8 酔灯屋駅前ビル 5F。各自が順番に会場を設営します。と言っても予約を入れるだけです。今日の会話に中で秀逸は、盛和塾香川元代表世話人山地真人氏。コロナ禍が落ち着き、3年半ぶりに訪れた中国見聞録。私はインドとの比較を質問しましたが、『中国がダントツ上』とのお答えでした。
もう一つ、稲盛和夫塾長がJAL再建に同行した大田嘉仁氏の『明日からすぐ役立つ15の言葉』の紹介。稲盛和夫塾長の京セラ秘書として使え、JAL再建に現場に同行した大田嘉仁氏の気づきをまとめた本です。すらすらと読めて、それでいて含蓄のあるモノでした。私もその中の、『人間として何が正しいか』で判断すれば、間違いない。との教えを忠実に実践していたつもりでしたが、JALでの話しです。
ある社員が、「稲盛会長、それは当たり前の話しではありませんか?」と反論した。「JALが、正しくないことをしているという認識で判断してきたと疑っているのですか」、稲盛和夫に対するこの皮肉とも嫌みともつかない発言に、稲盛和夫塾長はしばらくの沈黙の後で、「約束を守ることは人間として正しいことですが、皆さんはそれが出来ていましたか?」約束を守るということが出来なかった。だからこそ、JALは倒産したのではないのですか?
誰が正しいかで、判断してはならないんだ。誰が正しいかではなく、誰から見ても正しいというモノがあるのではないか。それが人間として正しいことなのではないか。人間として正しいことが出来ていなかったから、JALは倒産したのではないか。普遍的に正しいモノ、誰から見ても正しいモノを考えなくてはならない。それはきっとあるはずだ。