一昨日のセミナーに触発されて、香川県内の外国人について考えてみます。県内の外国人人口は10,854人(2020・令和2年調査)で、総人口が類似する秋田県や和歌山県と比べて、決して少なくありません。香川県では、西讃の外国人労働者が多いと考えていましたが、高松市がやはり多いようです。令和3年は新型コロナウィルス禍で、外国人労働者は減少しています。
令和3年の外国人労働者数は 9,955 人で、前年同期比 467 人(4.5%)減少。 外国人労働者を雇用している事業所数は 1,896 カ所。前年同期比 119 カ所(6.7%)増加。 国籍別では、ベトナムが最も多く 3,271 人(外国人労働者全体の 32.9%)、次いで中国 2,171 人(同 21.8%)、フィリピン 1,451 人(同 14.6%)の順となっています。
在留資格別にみると、「技能実習」が 5,221 人で外国人労働者全体の 52.4%を占め、次いで永住者や日本人の配偶者など「身分に基づく在留資格」の労働者が 1,971 人(同 19.8%)、「専門的・技術的分野の在留資格」1,406 人(同 14.1%)の順だと調査結果が出ています。
事業所全体の状況について、外国人を雇用している事業所は 1,896 カ所。 前年同期比で 119 カ所(6.7%)増加し、過去最高を更新した。 事業所規模別の状況、外国人労働者を雇用する事業所は、「30 人未満規模の事業所」が最も多く、事業 所全体の 64.9%を占めている。同事業所で働く外国人労働者数は、外国人労働者全体 の 42.2%である。次いで、「30~99 人規模の事業所」が、事業所全体の 21.5%、外国人労働者全体 の 25.6%である。
外国人労働者、外国人労働者を雇用する事業所ともに、「製造業」の事業所が最も多い。「製造業」は、外国人労働者全体の 47.0%、外国人を雇用する事業所全体の 31.4 %を占めている。高松市が半分近くを占めている。やがて国の方針の拡大と共に、全産業に波及すると考えて良いだろう。先の25日、高知で後藤裕幸氏(㈱グローバルトラストネットワークス(GTN)代表)の話しを聞いた。
彼は『外国人』という表現に苦言を呈して、『日本の力になる人=ガイジン』と紹介している。外国人専用の『家賃保証サービス』を展開している。私も賃貸オーナーの一人だが、つい最近日本在住で定職のあるマレーシア人が母国から妻子を呼び寄せながら同居出来ないという現状を見て、所有する『マリアジュ』の空き部屋に短期間でも居住してはどうかと誘った。
勤務先をよく知っている関係で、保証は必要なかったが先のGTNはありがたい。外国人から見て日本で生活するのに困るのは、①住宅②仕事③言葉④生活習慣etcとなっている。世に言う入居要配慮者(独居老人&高齢者・外国人・一人親世帯)を避けていては、賃貸物件の満室は叶わない。入居者が多いとつい入居要配慮者に目を背けるが、仲介業者の使命は『マッチング』。困っているを結びつけて、仕事になる。
私も過去には外国人に賃貸斡旋し、現状回復で困ったこともありましたが今はありがたいことに、事故死に対しても『特殊清掃』もあるし、残地物の片付け業者もいる。先の業者のような、外国人専用の家賃保証サービスもある。なんとかするのが仕事だと思っています。