2023,07,22, Saturday
古希を超えて、彼岸に渡るまでを自分で20年と決めています。師事する稲盛和夫塾長が90歳で逝去されたのをうけて、私は91歳まで生きると勝ってに決めています。この間の20年、どう生きるかを考えながら日々過ごしています。前向きで悲壮感はありません。その中でも世の中と関係が深い『仕事』を一番に考えて、松野不動産株式会社を退職し、合同会社松野不動産で仕事がしたいと考えています。
そのため合同会社松野不動産を設立し、すでに宅建免許の更新を経て、6年目に入りました。松野不動産株式会社は後継者に任せ、老兵は去るのみです。今はまだ株式会社に勤務していますが、そろそろ潮時だと考えています。そのため一人で出来る宅建業の範疇を決め、そこに終生現役でやってみたいと考え、創業の頃のような売買仲介にフォーカスしています。依頼は金額の多寡を問わなければ、数多くあります。 今日のネタは、そんな私の物件調査中でのことです。40年前のあの頃と違い、今はインターネット・WEBを介して情報がとれます。物件調査もやり方が違ってきていて、機械の操作は若者に尋ねています。いつまでも、どこまでも勉強ですね。売却依頼を受けると、住所・地番等が分かれば、法務局へ行かずともWEBで要約書や公図が手に入ります。 この日はその段階の次ぎ、上水道と下水道の敷設状況の調査で高松市庁舎の西側に建設された『危機管理センター』の建物に赴きました。1階の水道関連課で、上水道敷設管の配管図のコピーを入手します。過去にここで下水道管のことを聞いたのですが、「分からない」と言われたことがありました。よくよく調べてみると、この建物の2階に下水道整備課があるので、今日は立ち寄ってみます。 1階も2階も、接客は実に丁寧です。2階に上がり、下水道管の配管図を尋ねると、隣の課の店頭にコンピューター画面があって、それで検索してプリントが出来ると聞きました。ただしこれは白黒コピーであって、カラーコピーは担当者に依頼するというのです。やっとここで標題の再雇用者らしき『富山』さんが登場して、カラーコピーをしてくれると言うので、持参した住宅地図を渡します。 感覚的に少し遅いかなと正直感じました。それでも政府公報のTVコマーシャルにあるように、コンビニで高齢者がレジをしていて手間取っていても、後ろに並んだワルっぽい青年が「急がなくても良いんだよ」と声掛けるあのシーンが浮かびました。やがてカラーコピーを持参した富山さんに50円(白黒は10円)を渡しながら、『下水道地図』がないかとか、合流管と分流管のエリアについて矢継早やに質問します。 この時の富山さん(勿論初対面)の説明が、若者にない、実に丁寧な聞く者により沿ったものでした。まず全体図は、自分のスマホの『高松市下水道事業計画区域図』検索で見られること、次ぎに離れたところの地図まで案内されて、その全体図で、旧高松市内ではほぼ合流式(管)、それ以外では分流式(管)と図示して教えてくれました。香東川で別れている。これが琴線に触れるほど、感動でした。合流管と分流管の違いについては、紙幅の関係から省略します。 この建物の3階4階以上は、高松危機管理センターの機能が集中しており、一般の市民が来庁することはまずないでしょう。2階の下水道関連課も、一般市民は来ません。再雇用者富山さんは、私にとっては貴重な助っ人で、私のこれからの先達のように感じました。働く場所は公共機関のみならず、民間でもかくありたいモノです。 |