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どこまでが真実かサバクトビバッタの大量発生
5月18日の日経9面科学技術欄に、国際農林水産業研究センター研究員・前野浩太郎氏のインタビュー記事が掲載されている。編集委員・滝順一氏の記名記事だ。前野浩太郎氏は、神戸大学大学院博士課程修了し、2016年から現職で専門は昆虫学。著書に「バッタを倒しにアフリカへ」。40歳と書かれている。

国連食糧農業機関(FAO)は、エチオピアやケニアなどで約2千万人が食糧危機の状態にあり、ソマリア政府は非常事態宣言を出した。「サバクトビバッタは西アフリカのモーリタニアからインドまで分布、世界で最も広範囲にわたり被害をもたらしてきたバッタだ。過去70年間被害のなかったケニアにも、広がり深刻な被害をもたらしている。

ケニアに到達したのは、1000億匹〜2000億匹とも言われる、縦60km、横40kmに及ぶ超巨大な群れ。1日に100万人分に相当する食料を食い尽くす。このままのペースで増殖すれば、6月までに群れのサイズは500倍になるとFAOは試算。食料不足に直面する人の数は2000万人にまで膨むとみられ、事態は緊迫している。

「ケニアにいる群れはすでに産卵して孵化し始めているので、2月に大量の幼虫の群れが発生する見通しです。3月から4月の雨季は、バッタにとってはまたとない好適環境ですが、現地では作付けのシーズンと重なります。この時期に繁殖すれば、前例のない食料危機になると危惧されています」。いまが、それを食い止めるラストチャンスになるというのだ。

このサバクトビバッタに関して、3月3日と4月4日の小欄でも書いているのですが、その際に中国にも達している(セミナー講師談)と書いたのですが、前野浩太郎氏はこれを否定しています。緊急時には、正確な情報発信が重要だ。FAOが、最新情報をまとめウェブ上で公開している。アフリカから、サバクトビバッタの群れが中国に向かって飛んできたとするニュースを前野氏も見たというがどうも疑わしい。

『中国と英国の研究者が、過去の気象条件からみても大群が中国に侵入することはありそうもない』と報告している。不正確なニュースに振り回されないようにしたい。サバクトビバッタの野外生態を解明して防除につなげようとしている研究者は、私(前野浩太郎)以外ほとんどいない。私は野外調査こそ、問題解決の糸口があると考えている。バッタは、夕暮れになると背の高い植物に群がって夜を過ごす。一カ所に集まり、移動しない時が防除のチャンスだ。



上記の地図を見るとわかるように、バッタの大群は現在、アフリカ東部だけでなく、紅海を挟んだアラビア半島のサウジアラビアとイエメン、西アジアのパキスタンとインド国境付近にも広がっているのがわかる。確かに東は、インドでとどまっている。

今回の大発生の発端は、2018年に遡る。アラビア半島に同年5月と10月、サイクロンが上陸。サバクトビバッタの生息地である半砂漠地帯が、多いに潤った。餌となる植物が増え、群れが発生。その後、2019年の冬にかけてアラビア半島で群れを形成しながら近隣に移動し、増殖を続けた。

もちろん、バッタが発生した国々は手をこまねいて見ていたわけではない。大規模な防除活動を実施し、天候条件の助けもあり減少した地域もあった。しかしバッタの群れの発生地となったアラビア半島南部では、イエメンの内戦などがあり、調査や防除をする人の立ち入りが困難だった。

アフリカ東部では、さらに不遇が重なった。2019年10月にソマリア北部やエチオピアで洪水が発生、12月にはサイクロンが直撃。この時期は通常ならバッタの餌となる植物が枯れているころだが、大雨で植物は枯れず、バッタの繁殖が止まらなかった。

「大発生を未然に防ぐには、発生地域を常にモニタリングし、駆除する予防的防除(早めの対策)が欠かせません。今回は、例年にない大雨が立て続けに降った上、予防的防除が困難な地域がバッタの発生地となってしまった。それが今回の大発生を許してしまった原因の一つだと思います」

「立て続けにサイクロンが起きたのは、気候変動の影響だと言われています。また、サバクトビバッタは湿っている地中に産卵し卵が吸水する必要があり、さらに温度が高いほど発育が早まる。気候変動によって大雨が増えて気温も高くなれば、バッタがより短い期間で増える上、大群の発生頻度が増えて規模も大きくなる恐れがあります」

農作物だけでなく、ヤギやラクダの餌まですべてを一瞬で奪うサバクトビバッタ。生活に窮した農家や遊牧民が都市に流入し、社会問題になる恐れもあるという。いずれにしても、前野浩太郎氏の言うことが信用できそうなので、既報の中国にサバクトビバッタが飛来したという情報は誤報として訂正したい。申し訳ありませんでした。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=4886 |
| 社長日記 | 09:20 AM | comments (1) | trackback (0) |
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