2018,01,29, Monday
前回は国際政治評論家・中丸薫女史が書いた本書の中から、北朝鮮の金正恩についての記述を紹介しました。中丸薫女史は、俳優中丸忠雄(平成21年4月23日没)氏の夫人です。輪廻転生や、過去世という言葉が出てきます。私からすると、とても不思議な人です。中身は別として、読みやすい本であります。
その中の印象深い記述を、ピックアップします。人間は、この世に生まれて来たら、誰でも魂を磨かなければなりません。人間の本質というのは、「愛と光」なのです。私が霊的体験を受けてわかったのは、宇宙創造神というのは愛と光、エネルギーそのもの、さらに全宇宙の意識そのものだと言うことです。 人間は肉体が死んだら、体はこの世においていきます。魂は肉体から抜けてあの世に行く。そして、また転生の順番を待って、お父さんお母さんに御願いをして、約束して生まれてくる。これが「輪廻転生」だそうです。ですから、私たちは誰でも、この世に修行に来ているのです。 では、その修行はいつまで続くのでしょうか。それは、魂そのものが光と愛そのものになるまでです。今までも何億年、これからも何億年、続けていく。これが、地球上の輪廻転生です。赤子として生まれるときに、誰でも「忘却の水」を飲んで、過去世の90%は潜在意識に入ってしまいます。 そのため、誰でもこの世の生がすべてだと思いがちです。しかし人間は、何万年も何百万年も、いやそれ以上、生き変わり生まれ変わっているのです。精進が足りない人は、四十九日したらまた生まれ変わり、この世の艱難辛苦に翻弄された人生をおくります。そうでない人は、あの世でゆっくりしていると聞きました。 人間の生命は永遠であると言うことを知れば、これからどんな激動期になろうとも、われわれはみな神の「分け御霊」を頂いている神の子であるという縦の意識と、たとえ肉体は滅びても魂の生命は永遠に転生を繰り返していくという、横の意識とがちょうどクロスされた部分をきちっと心の中核に据えれば、もう、しっかりとした羅針盤になるのです。 人類の歴史を画するようなすさまじい激動期、この荒波の海を船で行っても、それがもう大きな羅針盤になって、尽きることのない希望とビジョンを与えることになるのです。普通の人なら「どうなっちゃうんだろう?」と不安になっても、そのことがきちっとしていれば、上から守られていくわけですから。 最後にお釈迦様の教え、八正道(はっしょうどう)について。八正道とは、「苦」を滅する八つの正しい道のことを言います。「苦」とは、生、老、病、死、愛別離苦(愛するものと分かれる苦しみ)、怨憎会苦(おんぞうえく・怨み憎むものと会う苦しみ)、求不得苦(ぐふとっく・求めても得られない苦しみ)、五蘊盛苦(ごうんじょうく・こだわることの苦しみ)の八つを指します。 八正道は、これら八つの苦しみが、次の八つのことを実践することで消え去ると教えています。同書93ページの記載です。 (1) 正見(しょうけん)・ものごとを正しく、神の目で見ること。 (2) 正語(しょうご)・調和のとれた言葉、思いで正しく語ること。 (3) 正思(しょうし)・優しさの心を持って正しくものごとを思うこと。 (4) 正業(しょうごう)・正しく仕事をすること。 (5) 正命(しょうみよう)・正しく生活すること。殺生、偸盗、邪淫を慎む。 (6) 正精進(しょうしょうじん)・正しく精進すること。 (7) 正念(しょうねん)・正しく念ずること。 (8) 正定(しょうじょう)・心の状態を正しい状態に定めること。 |