2020,07,12, Sunday
香川県と高松市の両首長の共同記者会見が、11日(土)午前県庁舎でおこなわれ、81日ぶりにPCR検査の「陽性」が確認された『高松の70代男性』は、発症前2週間の海外渡航歴や県外滞在歴がなく、同居の家族2人のPCR検査が「陰性」であると発表した。「感染経路が不明」であり、県民は収束に向かっていると信じていただけに驚きを隠せない。
男性は持病があり、6月19日(金)高松市内のかかりつけの病院に治療のため通院、翌20日以降は自宅で療養しており、外出はしていないという。今月4日(通院から16日)に息苦しさを訴え、10日に再びかかりつけの病院を受診。肺炎の疑いでPCR検査をおこない、感染が判明した。男性は同病院に入院し、11日に市内の感染症指定医療機関に転院した。 素人判断だが、10日に陽性反応が出たと言うことは逆算して、7月3日(金)あたりに感染したと考えると、自宅療養中であり、どう考えても「感染経路が不明」と言わざるを得ない。WHO(世界保健機関)が、『空気感染もあり得る』との見解を新たに発表し、驚きと納得が広がっている。私も「空気感染あり」と考える派で、納得した者の一人であります。 男性に発熱や咳の症状はなく、容体は安定しているという。男性の家族2人の体調に問題はなく、自宅で2週間の経過観察を要請しているという。一方かかりつけの病院では、外来の待合室や入院時の個室対応などの感染防止策を取っており、「院内感染の可能性は低い」とみられている。では、どこで感染したのか、「感染経路が不明」が逆に恐怖を煽る。 知事は県民に対し、「密閉・密集・密接」の3密や対策が取られていないクラスター(感染者集団)が発生した場所には、立ち入らないようお願いしたい」と再度要請。大西秀人高松市長は、「誰もがかかり得る状況と認識して欲しい」と述べ、発熱などの症状ある時の外出自粛など、呼びかけるメッセージを発表した。 しかし浜田恵造香川県知事は、現段階では自粛要請を再度おこなうことはないと言明、大西秀人高松市長も感染の封じ込めに全力をあげる一方で、社会経済の維持発展を図るバランスが大切との姿勢を繰り返した。両首長とも、「用心」しながら経済を回していく方針のようだ。今後、都会からの帰省組も増える時期であります。大きな矛盾を抱えながら、やはり「前へ」が合い言葉になるでしょう。 |