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コロナショック台湾からの警告
中国湖北省武漢市を発祥地とした原因不明のウィルスが、世界をパニックに陥れつつあった2020年1月11日、日本の南に位置する人口2,300万人の隣国・台湾では、史上最高の817万余票(得票率57%)を得て現職の蔡英文総統(民進党)が再選を果たした。属国化を要求してくる、中国共産党との闘いにも勝利した台湾の蔡英文政権。

蔡英文総統(民進党)は、韓国瑜(かんこくゆ=国民党)を大差で破り、立法委員(国会議員)も民進党が過半数を獲って、安定した状態で政権二期目(5月20日発足)に入ることが決まった。約束通り、彼女は「自由な土地、民主主義の砦を守った」ことになる。投票2日前の時点では、韓国瑜の勢いが強くなっていた。台湾では投票は、本籍地のみと決められていて、大勢の若者たちは4時間、5時間かけて故郷に帰った。

1月11日というのは台湾の大学では期末テストの時期なのに、それでも投票に向かい、新幹線、電車、長距離バスは若者で満員だった。民主国家では、基本的には80%以上の投票率というのはほぼ不可能だから、寝たきりや入院中の老人を除くと、今回の72%という投票率はもう限界に達している。

台湾の蔡英文政権は、中国共産党からの圧力と中国由来の新型コロナウィルスのどちらにも勝利した。『台湾に今こそ世界が学ぶべきこと』とのタイトルで、日台両国に精通する第一人者「林建良」氏がまとめた原稿を読んでいます。当初、新型肺炎の感染規模が中国に次いで世界2番目と予想されていた台湾。だが「一つの中国」の名のもとにWHO(世界保健機関)から弾き出され、孤立無援のなかで、感染者395人・死者6人(4月15日時点)とどの国より防疫に成功している。

世界中が称賛するこの防疫成功の陰には、中国と闘う蔡英文政権の強い決意があった。世界中が年越しムードに湧く2019年12月31日、武漢市衛生健康委員会が同市内で、原因不明の肺炎感染者27人の存在を確認し、中国政府がWHO(世界保健機関)へ報告した。一方台湾では立法院(国会)が会期末を迎えたこの日、蔡英文政権は「反浸透法」を可決・成立させていた。

「反浸透法」は、外国の敵対勢力の指示や金銭を受けた選挙運動やロビー活動、政治献金、社会秩序の崩壊、選挙関連のフェイクニュース拡散などを禁止する法律で、違反者には5年以下の懲役及び1,000万台湾元(約3,500万円)以下の罰金が科せられる。当然中国を念頭に置いた法律で、台湾の「怒らせず、おもねらず、台湾の独立性を維持し、国際社会へのプレゼンスを高めて行く」政策であります。

10日後に台湾総統選挙を控えた蔡英文政権は、武漢で原因不明の肺炎が発生したとの報に接するや、その日のうちに防疫対策を開始。空港に検疫官を派遣し、武漢からの到着便搭乗者への機内検疫を実施すると共に、中国への渡航注意喚起を出した。

2020年1月2日には、入国者の移動を示すビッグデーターを税関・入国管理局・健康保険局が共有し、14日間以内の渡航歴と受診歴と受信時の臨床症状を把握できる態勢を配備。5日には、衛生福利部(厚生労働省に相当)の疾病管制署が専門家会議を招集、7日には武漢市の感染情報をレベル1(注意喚起)に指定し、8日にはその範囲を中国全土に拡大した。

春節が終わる1月30日よりも前の26日には湖北省住民の入国禁止、さらに広東省、浙江省と拡大し、2月7日には香港・マカオを含む中国全国全域の住民を入国禁止とした。感染は更に日本、韓国、東南アジア、中東、欧州、北米、アフリカへと拡大していき、WHO(世界保健機関)が3月11日にようやくパンデミックを宣言するに至った。蔡英文政権の動きが、如何に速かったかを物語っている。政治に正月ボケは、あってはならない。

すこし歴史に触れるが、1945年敗戦に伴って、それまでの統治者日本が台湾から去って、戦後処理のゴタゴタに紛れて台湾とは縁もゆかりもない中国国民党軍が台湾に乗り込んできて居座った。さらに1949年には、共産党に負けた蒋介石が「中華民国」体制ごと、200万人の国民党系中国人と共に台湾に逃げ込んできた。

戦後にやってきた中国人を「外省人」、戦前から台湾に住んでいた人々を「本省人(または台湾人)」と読んで区別したが、実際両者はアイデンティティも言語も考え方も文化背景も知識レベルも、全く異なるモノだった。

台湾人とは、数万年前から台湾に住んでいた原住民族と400年ほど前から台湾に渡来して土着化していた民族のことで、彼らは台湾の地で中国大陸とは全く異なる歴史を生きて来た。つまり台湾人は中国人ではなく、台湾は中国の領土の一部ではないのは明白な事実なのです。台湾人は戦前に日本教育を受けて近代化し、かなりの数の技術者、医学者、文学者、哲学者、芸術家、実業家を輩出するほど、知的水準の高い民族になっていた。

今日の衛生観念も、日本統治時代に後藤新平らの指導で会得したモノである。台湾人は日本をずっと先生のように慕ってきた。李登輝元総統に代表される日本語世代が、社会の良き基盤となって台湾を支えてきたことは、台湾では世代を超えて認識されている。

武漢ウイルスで亡くなった人々は、ウイルスの犠牲になったと言うよりも、中国共産党の隠蔽体質の犠牲になったのだ。ウイルスはいずれ消え去るが、中国共産党の文化とも言える欺瞞体質は変わることがない。金儲けを最優先する企業からすると、人権問題や環境問題を無視して強引に政策が進められる一党独裁政権だから効率が良い。

共産党幹部に賄賂さえ渡せば、スムーズに操業できる。企業からすれば、独裁体質や汚職体質は実に都合が良い存在なのである。こうした持ちつ持たれつの関係によって、一党独裁政権が一層強固なモノになっていく。だから、今回の疫病は中国共産党への警告であるだけでなく、中国に投資している各国の企業への警告でもある。彼らが武漢ウイルスで被った被害は、今まで中国共産党の一党独裁に加担してきた報いでしかない。



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| 社長日記 | 08:59 AM | comments (0) | trackback (0) |
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