このところ『瀬戸内国際芸術祭2022』の秋会期へ、駆け込み気味に見学に行っています。今日は女性委員会が主催と言うことで、県内で宅建業に携わる女性陣が大集結。ほとんどが経営者です。男性会員も含めて、総数72名、バス2台で県の東西から高松港へ集結しています。県内の東西からスタートしたバスは、高松港で結集し、9:30の小豆島池田港向けフェリーに乗り込みます。
私ども高南支部7名は、1号車に乗車します。このバスは、西讃の観音寺市6:50出発で、高松港へ到着しています。ここから高松組が乗車し、フェリーへ乗り込みます。60分で池田港へ入港、『金両醤の郷』駐車場で下車し、『ジョルジュ・ギャラリー』へ入館。古民家を改良し、フランスの建築家・ジョルジュの作品を展示しています。展示とは言いながら、勝手に見てくれと言わんばかりのしつらえ。
小豆島の瀬戸芸作品の中でも、秀逸の一つです。前回も沢山の人を集めました。今年は裏手の建物も使って、「美術館も始めた」と館長・石井純(小豆島アートプロジェクト代表)は鼻高です。この建物は祖父母が生活していた空間で、相続人の石井氏が神戸在住で会期中は館長として説明役をかってでています。ここは500円、裏の『醤の郷現代美術館』は入館料1500円、石井氏の収蔵品が展示されています。
昼食後は『小豆島オリーブ公園』へ、ここが追加されてスケジュールがタイトになっています。公園内ではオリーブの収穫が、手摘みで行われています。オリーブの実は、緑から赤そして黒色になりますが、いずれも悪戯に摘み取り食べてみたら、一生忘れられない苦みを味わうことができます。とんでもないニガ味です、念のために。食用は、この苦みを抜いたものが販売されています。
私は館内の、『オリーブ100年の記録』ビデオを見ました。明治維新以降の草創期にオリーブはフランスから輸入されました。紆余曲折を経ながら、昭和初期に再度栽培が試みられ『鹿児島・香川・三重』に大量の苗木が植えられました。その中で香川の小豆島だけが、大量生産に成功します。しかし日本のオリーブの木だけが罹患する『オリーブ木穴あき病』との戦いは、本場ヨーロッパにもない奇病でした。
そのあたりの苦労話を、元県立オリーブ農場長『笠井宣弘(のぶひろ)』氏が熱く語っています。同級生の御尊父で、私も会話したことが何度かあります。懐かしく、語りに見入ってしまいました。また誠耕園井上智博さんも、この中に登場しています。いずれ劣らぬ『オリーブ愛』を語っています。
つぎに、『三都半島の芸術作品』を見て回りました。面白いですね。フェリーでは三木中学校の生徒さん、作品の周りでも高校生が沢山来ていました。若い人に観てもらうのは、実に良いことです。今日も天候に恵まれ、晴れの国さぬきの芸術祭を堪能しました。