盛和塾が解散した今、稲盛和夫塾長の教えを受けた塾生は各々の経営の場で教えを実践し『全従業員の物心両面の幸福を追求する』べく努力を続けています。しかし経営者が個別に稲盛経営哲学を学び続けているだけでは次第に学ぶ力が衰えたり、間違った方向へ進む恐れがあります。そこで世界大会を開催し、稲盛経営哲学を実践する経営者同士が成果を互いに分け与えることで、稲盛経営哲学の神髄に触れ、経営する活力を取り戻すことが出来るとの思いから、世界大会事務局を設立しました。
このような考え方で事務局を運営する川端社長(株式会社カワタキコーポレーション)らのご努力に敬意を表し、私も微力ながらリアルで参加し、約千名の参加者の1人として学ばせて頂きます。稲盛和夫塾長はかつて、「盛和塾にきて皆がこうして出会うだけでも好転していきます。私が、経営や哲学を教えているからと言うだけではありません。善き人たちの集まりがあり、お互いに研鑽し合えば、そこには良い波動が生まれ、運命は必ず良い方向に変わっていきます」と言っています。
世界のソウルメイトが一堂に会した世界大会は、素晴らしい磁場を形成し、経営をよい方向に導く力を経営者に与えてくれました。事務局は新たに、利他の心でお世話役を受任した有志の会であり、盛和塾の後継組織ではありません。今日の経営体験発表者8名へ、『感謝状』を出していましたが感謝の主体はあくまでも『世界大会参加者一同』として、黒子に徹しています。
生前稲盛和夫塾長は、『稲盛和夫の後継者が出て来て、稲盛哲学を間違って伝承するようなことがないよう』厳しく諫めていました。世界大会事務局も、その塾長の意志を何よりも大事に考え、何人かで合同してことを起こしています。学び足りなかった私のような塾生が、各地で勉強の継続会を組織し、今日もここに集まっています。この国立京都国際会館は、国立横浜国際会議場(パシフィコ横浜)へ行く前の盛和塾全国大会の会場でした。
稲盛和夫塾長は、多くの教材を残してくれました。『稲盛デジタルライブラリー』では、数多くの資料があります。これから経営を学ぼうとする若い経営者へ、稲盛和夫塾長の発言が刺さるかもしれません。