高松市サンポート県有地に進出するホテルが、香港に拠点を置く高級ホテル運営会社『マンダリンオリエントホテルグループ』であると、18日発表された。計画は地上19階建てで約100室、客室の標準面積は50平方メートル超であることは既に公表されていた。四国電力が、県からこのサンポート高松B2街区約5千平方メートルを15億円で購入し、ホテルビルを建築し、マンダリンホテルグループに貸し出すスキムだ。
野次馬的視線で観ると、この隣接地区に『県立体育館(アリーナー)』が建築されると、一気にヒトが集まる仕組みが生まれる。狙いは国際会議などの大型イベント開催だが、駅前に2大ホテルが林立するのは、高松の潜在能力を高くする。私が宿泊することはないにしても、存在することには意味がある。開業は2025年の予定、この年は大阪万博と、現代アートのトリエンナーレ「瀬戸内国際芸術祭2025」がW開催となる。
オープニングとしては、これ以上の環境はないと思われる。加えて隣接地に、JR高松駅ビルの建設、さらに徳島文理大学高松キャンパスの建設も始まっている。香川県が県都の顔として企画した『サンポート高松』のハード施設が、予定通り完結する。これからはこれらの貴重な資産を、いかに生かして人を集めるか。残念ながら香川県の人口は、93万人台に減少している。
マンダリンオリエンタルはアジアを中心に展開し、欧米でも高級ホテルを運営する。国内では05年に東京・日本橋に続き2カ所目だという。新型コロナウィルス終息を見据えた四国のインバウンド(訪日外国人客)需要戦略の目玉として、海外富裕層への受け皿を目指す。2人一室利用で、一泊10万円を超すこともあるという。
2022年8月時点で24の国(スペイン・バルセロナや米ラスベガスなど欧米にも展開する)と地域で、36のホテルなどを運営しており、グループの従業員数は約1万2千人。『その土地の歴史と文化に敬意を表するホテルづくり』を経営理念に掲げている。高松の地が選ばれたことを、市民としては光栄に思います。
いよいよ次は四国新幹線構想の実現。狭い日本ですから、より効率的に移動が出来るとなると、その地に滞在する時間が多くなる。インバウンド(訪日外国人客)が飛行機で到着し、新幹線で移動し、小島で繰り広げられる『瀬戸内国際芸術祭2025』を観ながら、うどんや祭り寿司を食べながらマンダリンホテルへ宿泊する。次の日は、民泊が良いかもしれません。ますます面白くなる、リトルTOKYOと言われるTAKAMATSU。