今期の『瀬戸内国際芸術祭2022』、なかなか行く機会が作れず、春に一日だけライオンズクラブで夏はなし、そして今日秋会期も終わりに近づき、朝から直島見学だけにトライしました。このところ不思議にスケジュールが輻輳して、自分が自分に振り回されている感がある今月、定休日の19日(水)にかみさんに誘われて、現代アートのトリエンナーレ(3年に一度)「瀬戸内国際芸術祭」の聖地とも言われる直島へ出掛けました。
高松港からは高速艇とフェリーが就航していて、われわれは8時過ぎに自宅を出て、9時20分の高速艇直島『宮浦港』行きに乗船、30分で目的地へ入港、そこで電動自転車を借りる手配をしました。高校生の団体がいて、それを避けたつもりで第3の店へ行きましたが、果たして電動自転車は全車貸し出し予約済み。6段変速自転車と、ママチャリを借りて、念のために別の店へ立ち寄り、幸運にも電動自転車を手に入れることが出来ました。
かみさんが『地中美術館』へ行きたいというので、電動自転車を駆使し、『地中美術館チケット販売』の建物まで行きました。途中聞いていたのですが、急な坂があり、電動自転車の価値を知りました。入館チケットは事前にネット予約している方が多く、われわれのように今から予約という見学者はほとんどいません。紙の予約表を持っているのは、われわれぐらいで、ほとんどがスマートフォン(スマホ)の中に予約を持っています。
最短12時35分入館と告げられ、2時間近くあります。ところがここでは、予約入館時間の15分前に入館券を販売すると言うのです。何とも手の込んだ、簡単にすれば良いのではと思いながら指示に従います。この間に専用の無料シャトルバスで移動しながら、別の美術館を観ることも出来ます。無料シャトルバスという響きにつられてわれわれも行きましたが、『ベネッセハウス』名義の支払がかさむこと。確かにこの施設を運営するなら、このくらいのチャージは必要だと納得しながら、時間調整をします。
私もゆっくり『直島(なおしま)』を観て歩いたのは、地元高松に住まいしながら、恥ずかしながら初めてです。団体の場合は、入館チケットも食事も、他人任せで、今日のような体験はありません。今日は天気にも恵まれて、忙中閑あり、久しぶりに休日を堪能しました。さてさて地中美術館ですが、全体が地下にあり、エレベーターもB1・B2と表示されています。
詳しくは分かりませんが、このあたりも日本最古の国立公園『瀬戸内海国立公園』の一角だと思います。法律で、建物の建築はひどく制限されています。この影響を考慮して、建築家安藤忠雄氏の設計でこれらが地下に完成したと勝手に解釈しています。氏はコンクリート打ちっ放し建築を主に住宅や教会、ホテルなど国内外に数々の作品を発表。「住吉の長屋」、「光の教会」、「ベネッセアートサイト直島」、「淡路夢舞台」、「こども本の森 中之島」などの代表作が知られています。
今期の『瀬戸内国際芸術祭2022』は前回(2019)に比べて60%の人出と聞いていますが、やはりここ直島が一番人気で、海外からの見学客もちらほら見えました。『宮浦地区』を離れて東の『本村地区』も見学しましたが、瀬戸芸らしさはこの本村エリアですね。『家プロジェクト』も別料金ですが、ここは2度目ですが、新鮮な驚きがありました。
自転車のカギを、貸出を受けた港前ショップへ返し、フェリーチケットを購入し、お茶にします。往路の高速艇は1,220円(30分)、復路のフェリーは520円(1時間)、入館料など含めてかみさんは2万円弱(土産品を含む)を現金で、私も1万円弱をPayPayで使いました。そうそう昼食は宮浦港の面前、『ゆうなぎ』でヒラメ定食を頂きました。
ここは高松栗林ライオンズクラブが春に来たとき、L尾崎康宏の紹介で孫娘さんに案内してもらっただけで終わった店です。今日はたった2人ですが、その時のお礼を言って美味しく頂きました。でっかい養殖ヒラメが出てきて、かみさんが唐揚げ私は煮付けで、どちらも定食1500円でした。お陰で、早くからスマートフォン(スマホ)に入れていた『瀬戸芸デジパス』も夫婦して使えました。
高松港からは、コトデン築港駅で電車に乗ります。往復ここまで電車ですが、仏生山駅でかみさんが『イルカ(IruCa)定期券』(コトデン版スイカ)を拾って、駅員に届けました。今年12月まで有効だったと、かみさんは鼻高です。金額は分かりませんが、2カ月余の定期は、落とし主には喜ばれたでしょうね。少し世の中のお役に立った、良い一日でした。