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EVシフトの危険な未来by藤村俊夫・日経BP
『間違いだらけの脱炭素政策』、各国政府首脳は2030~2035年にかけてエンジン車の販売を禁止し、電気自動車(EV)に偏った電動化を推進する政策を相次いで表明しています。本書は一見、環境に優しく聞こえるこの政策の根本的な間違いを、技術面から検証します。背景を分析すると、EV化が確固たるエネルギー政策と技術に裏打ちされた戦略でないことが見えてきます。

欧州委員会と欧州各国の政府及び自動車メーカーのEV偏重主義は、顧客不在の戦略であり、いずれ破綻をきたすと容易に想定できるのです。日本企業が優位なハイブリッド車(HEV)を実現解とする自動車メーカーが、環境対策と成長を両立させ、EVへの傾注が苦境に陥る道である理由を紐解きます。筆者は、自動車会社で31年間にわたり、新エンジンの研究開発や、自動車の走行・環境・安全などに関する研究開発をして来た御仁です。手前味噌であることは承知しながら、読み進める。

ここで培った技術的な知識や経験を踏まえつつ、自らさまざまな調査を実施。地球環境の改善に向けた各国の政策や、各種技術の完成度、交通インフラ、顧客のニーズなどを考慮した上で、これからの自動車や交通システムがどうなるかについて考えてみたい。現在世間に溢れている根拠薄弱な予測ではなく、技術的な根拠を踏まえた『あるべき論』と考えてもらえればよいと思う。長くなったが、著者、自動車・環境技術戦略アナリストの藤村俊夫氏の弁であります。

2019年に開催された国連気候行動サミットや、2020年の新型コロナウィルスによるパンデミック(世界的大流行)禍で、ようやく二酸化炭素(CO2)削減に取り組む機運が高まってきた。ただし、2050年カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の実現までに残された時間は、長くはありません。

地球温暖化とウイルスは、決して無縁ではありません。北極圏の永久凍土が溶ければ、そこに封じ込められた2万数千種類の未知のウイルスと細菌が地表に出てくる可能性があります。気候危機に歯止めがかからなければ、自然災害とウイルスの脅威が拡大し、経済成長どころではなくなって企業の存続にも大きく影響を及ぼすことになるのです。

欧州では最もクリーンだからと言う理由でEVを選択したわけではなく、ハイブリッド車(HEV)を持たない中で、EVという『駒』しか選択する余地がなかったからEVを選択したのです。それを後押しするのが、欧州委員会。国連気候行動サミットでは、産業革命以降の気温上昇を1.5℃以下に抑えるには、『2030年までに2010年比でCO2を45%削減し、2050年にカーボンニュートラルの実現』が必須と訴えています。

繰り返すがCO2削減では、ハイブリッド車(HEV)という選択肢もあるのだが、欧州の自動車メーカーは日本メーカーと違って優秀なHEVは造れない。そのため、欧州の自動車メーカーはHEVを飛ばして、レベルの低いプラグインハイブリッド車(PHEV)と、EV路線に転換する道しか残されていなかった。

『補助金がなくても売れるHEV』と『補助金があるから売れるEV』という背景から背を向け、『HEVにこだわるとガラパゴス化する』『EVが次世代車の本命』と報じるのは、世間に大きな誤解を与えるのではないだろうか。EVには補助金を含めて多くの優遇措置があるが、これらがなければ購入する顧客は激減するはずだ。

それはそうだ、私のかみさんも先月、『日産のEV車さくら』を申し込んだ。セールス相手が甥っ子だから、何の迷いもなくさくらに乗り換えるから、手持ち金が足りないと叫んでいます。甥っ子も、早くしないと今年の補助金の枠がなくなると必死であります。私は同席しましたが、小さい車が乗りやすい、安全性向上の車が良いというかみさんに反対することもなく、ことの成り行きを静観しています。

CO2を減らす方法には、再生可能エネルギーによる発電の他に、微細藻類バイオ燃料やe-fuelなどのカーボンニュートラル燃料、カーボンフリー燃料(水素)など、他にも有望な方法はあるのです。分かりやすく言うと、HEV とこれらの燃料をセットで開発すれば、CO2削減の点でEVを不要にすることも技術的には可能だ。



航空機燃料は、こうした方法を導入しはじめた。ここからはJALスカイワード7月号から引用するが、次のステップのカギを握るのが、SAF(持続可能な代替航空燃料)。原油ではなく、都市ゴミ・使用済み食用油・農産物の食べられない部分などから作られた、原料収集から生産、焼却までのライフサイクルにおいて、CO2排出量を従来の約80%も削減出来る燃料です。また化石燃料との併用が可能で、給油時は既存のインフラをそのまま活用出来る利点もあります。

微細藻類バイオ燃料やe-fuelなどのカーボンニュートラル燃料の使用であれば、今のGS施設もそのまま使える。そしてEVの実力は、電池で決まると言っても過言ではない。重い電池を背負って走るより、今の施設を利用しながら改良を加えるやり方の方が、私には現実解だと思える。私は暫く、現在のティアナ(ガソリン車)に乗り続けることにする。



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| 社長日記 | 08:36 AM | comments (0) | trackback (0) |
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