苦しい試合でした。第104回全国高校野球選手権香川大会最終日、高松商は食い下がる英明に対して、結果6-4で勝利したが、薄氷を踏む思いで勝ちとった県大会優勝。私もグランドで応援していましたが、一番の勝因は、渡辺和大投手を最後まで投げさせた長尾健司監督采配かな。本人も続投を懇願したという。
渡辺和大投手もこれまでの野球人生初という足のアクシデントに見舞われ、途中2回の治療休憩をもらうほど、激しい試合でした。先に英明の左翼手石原選手が大飛球を好捕した後、その場にたたずんだ。異常を察知した英明ベンチから、数人が助けに走る。この後に、最初の負傷休憩が取られました。回を重ねて今度は、高松商の渡辺和大投手も同じように足がつった。猛暑がもたらしたアクシデントで、ネット裏で見物しているわれわれも汗びっしょり。
結果から見れば、浅野翔吾主将の3ランホームランが試合を決めたようになりましたが、双方にアクシデントを抱えながら、最後まで分からない好試合で、高松商に優勝旗と優勝メダル、そして甲子園への入場券が与えられました。シード2位の高松商が1位の英明に勝利した一戦でした。浅野翔吾主将は、3打数3安打四球が2で、毎回出塁。ホームランでもガッツポーズ、四球でもガッツポーズでした。
試合後高商グランドで、優勝報告会がありました。長尾健司監督は、「喜びはつかの間、苦しい時間がまだまだ続く」と明日からの練習計画が選手に告げられていました。同時にこの席で、4人の控え投手とここ一番安打が出なかった主軸選手に檄が飛んでいました。監督もハッキリ言うんだと改めて感心しました。大会は8月8日(月)から、組み合わせ抽選会が6日(土)に行われ、まだまだ暑い夏が続きます。
また優勝報告会後、さっそく甲子園大会出場実行委員会が開催され、まず募金の要領について各団体からの意見交換と、手順の確認が行われました。昨年大会同様、香川県では応援規制が続いており、応援方法についてはこれから県教委から指導があるようです。募集要項は、27日の昼から高松商ホームページにアップします。
昨今は香川県下でも、私立高校の優秀選手奪取作戦があからさまで、授業料免除・部費・遠征費無料など、親への金銭的負担軽減策で公立高校を揺さぶります。こちらの資金としても、募金は使われます。そう聞くと、われわれOBは俄然やる気が出ます。可愛い後輩のために、飲み代小遣いを削減しても、寄付しなくてはなるまい。