2021,08,26, Thursday
最近の出来事で、日本人としての矜恃を感じる事案が三つ散見された。一つは23日、自衛隊機のアフガニスタン邦人等救出作戦で、航空自衛隊機のC2輸送機が飛んで行ったこと。24日には、C130輸送機2機も派遣。現地で地獄を見た邦人に、日の丸の翼はどう映るのか。政府内でも賛否両論があったようだが、人道的措置に素早く対応するのが一流国家の証だ。タリバン側も認めている。しかし不測の事態も想定できる。だからこそ今、助けに行かなければならない。
二つ目は24日、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を巡り、東京電力が約1キロの海底トンネルを新設して配管を通し、沖合で放出する方針を固めたことが24日発表された。処理水に含まれる放射性物質トリチウムは、基準値以下に薄めるが、沖合放出によってさらに薄めて拡散させ、地元が懸念する風評被害を抑制したい考え。水産物販売減の場合には、政府が水産物を買い取るという。 汚染水がタンク一杯に溜まり、そのタンクの増設もままならない状況に追い込まれ、第三者的には『海洋放出策』しかないと思われていたが、地元漁業関係者や環境団体などが反対していたが、いずれ『悲しい決断』をしなければならないと思われていた。限りなく被害が少ない方法で、海洋投棄しか選択肢がないだろう。この勇気ある決断に対しても、『あっぱれ』をおくりたい。 もう一つを先にいうが、政府の新型コロナウィルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、25日の衆院厚生労働委員会で、感染に関する政府対応に対し、「専門家の分析よりも、やや楽観的な状況分析をされた」と苦言を呈した。感染対策と経済対策との両立について、「一定方向にメッセージが集中すれば良いが、矛盾したメッセージがあった」と疑問視した。ここまではやや背伸び感はあるが、分科会委員長としての発言に留まる。 そして国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が再来日したことに関しは、「なんでわざわざ来るのか。常識で判断できるはずだ」と批判した。「メッセージが必要なら(多くの国民は要らないと考えている)、ビデオメッセージでも良いではないか」とテレワークを職場に訴える政府方針に反し、バッハ会長のあまりにも身勝手な独りよがりの奢りに、日本人としてこれほどまでにハッキリ『NO』を言ってくれた政府関係者が過去にいたか。 バッハ会長がオリンピック終了後、日本を離れる際に、『銀座ブラブラ(銀ブラ)』したことにも批判が集中した。これには、公式五輪カーが使われた。提供したトヨタ自動車のみならず、こんなエゴが許されるのかと憤った国民は多かった。また彼が広島原爆公園へ出向いた際の現場警備費、300万円ほども広島県の負担で、IOC委員会はあずかり知らぬこと。政府の特例措置で、二週間の入管観察期間の免除など好き勝手している御仁に特別扱いは要らない。 尾身茂会長のこれからに、私を含め辛口の日本人が『あなたの言うことは聞く』と思っています。新型コロナウィルスの感染拡大は、残念ながらまだまだ続くでしょう。内村鑑三の『代表的日本人』には入りませんが、『令和の代表的日本人』の一人には間違いなく入ります。日本人としての矜恃、お願いします。 |
2021,08,24, Tuesday
高松商は24日の3回戦第2試合で、4大会連続25度目出場の智弁和歌山と激突した。25年ぶりの夏1勝で、勢いに乗る高松商は、この夏の優勝候補の智弁和歌山に挑んだ。しかし高松商の今年のチーム力は、優勝候補筆頭と言われる智弁和歌山に及ばなかった。選手もベンチも応援も、よくやったが実力差は歴然としていた。
対戦前の前日に行われた監督対談で、長尾健司監督は素直に「序盤三回でリズムを、5点以内の失点」と話していたが、そこを智弁和歌山の中西投手に完璧に抑えられた。中西投手は高松商の初回3人(3番安藤康城三塁手の四球を挟む)を、速めに追い込み、『三ゴロ・一ゴロ・四球・遊ゴロ』で仕留めた。四球も、「ストライク・ストライク・ボール・ボール・ボール」と追い込んでからのモノだった。 二回の高松商攻撃、『遊ゴロ・遊ゴロ・三振』。三回『右飛・二ゴロ・遊飛』。四回に先頭浅野翔吾選手が中前安打で、初安打と、やはりいつもの立ち上がり違い、徹底的に智弁和歌山に研究され、中西投手に実践されたという印象です。やはり智弁和歌山が、一枚も二枚も実力が上だと思いました。力不足と言えばそれまでですが、それでもベンチ入りした18人は、持てる力を遺憾なく発揮し、本当によく戦ったと思います。 今年の大会で、このメンバーであげた1勝は、高松商25年ぶりでしたか。この1勝の意味は大きいと思います。新チームを組織し、また『長尾マジック』を期待しています。蛇足ですが、エースの坂中大貴投手とバッテリーを組んだ山崎悠矢捕手は、ともに高松商の『英語実務科』です。51年前にベスト8入りした頃の高松商の野球部員と、最近の部員は違うのです。 高松商は野球を教育の一環としてとらえ、特別な位置付けをしていません。だから勉強をして野球をやるのです。こんなチームがやがて、てっぺんに立ってこそ、長尾マジックが完結するのでしょうね。そのためには、今少し時間がかかるようです。今の『野球小僧』よ、順番を間違えず勉強も大切、ご両親へ、公立高校も面白いぞ。 |
2021,08,23, Monday
任期満了となる横浜市長選挙が22日投開票され、無所属新人で元横浜市立大学教授の山中竹春氏(48)=立憲民主党推薦=が、元国家公安委員長の小此木八郎氏(56)、現職の林文子氏(75)ら7人を破り、初当選を決めた。投票率は49.05%、2017年の前回より11.84ポイントも上がった。横浜市長選は、過去最多となる8人が立候補。カジノを含む統合型リゾート(IR)の勧誘の是非が、主な争点となったと言われていたが。
今回の選挙は、当初菅義偉首相のお膝元であり、菅義偉氏と親交が深い小此木八郎元国家公安委員長の優勢が伝えられていた。それが終盤に入り、『山中竹春氏優勢』が伝わり結果、新型コロナウィルスの感染拡大が拡がり、菅義偉首相では頼りにならない、それよりは『新型コロナウィルス専門家』の山中竹春氏へ市民の総意が傾いた。いまの地方選挙でも、マスコミの報道は微に入り細に入り、少なくてもテレビや新聞を読んでいる層に影響を与える。 確かに若年層はテレビも新聞も読まないと言われているが、投票率から判断すれば、投票に行っている層は、テレビ新聞の報道に接していると思われる。山中竹春氏は、横浜市立大学医学部教授で、『立候補者の中で唯一のコロナ専門家』という立憲民主党の言い分が一人歩きした感が強い。いま有権者が求めているのは、この新型コロナウィルスのデルタ株を抑えることだ。 小此木八郎候補の劣勢が伝えられる中、自民党幹部は『ゼロ打ち』だけは勘弁して欲しいと語っていた。ゼロ打ちとは、投票終了の午後8時ちょうどにNHKが当選確実の速報を流すことを言う。『NHKの当確』は、いまだに外れたことが過去1度と言われている。投票後の出口調査やこれまでの取材で、NHKも流れを素早くキャッチして流す。民放がそれを見て安心して、『当確』を打つことになる。 この選挙は、また一つこれまでの常識があてにならないことがハッキリした。コツコツと積み重ねてきた市会議員・県会議員の動員票も、「あんたの選挙なら言うとおり投票するが、あんたの言う人は信用ならない」と、独自に選択した人に投票をしたと思われる。また投票者心理として、当選しそうな人に投票したいという雪崩現象も起こったと私は見ています。 またこの現象は、地方の首長のみならず、『村会・市会・区会・県会』の選挙でも今後、散見されると見られる。それだけ地方のテレビ新聞が、候補者一人一人に『寄り添った(過去のマイナス面も暴露する)』報道をするだろう。投票前に、候補者全員の『資産公開』を一覧にして掲載したら、果たしてどんな方向へ民意が動くのだろうか。少なくてもベテランでなければ務まらないとは、もはや誰もが思っていないだろう。 市井で言われていることだが、菅義偉首相はどうなるのだろう。もう少し思い切った新型コロナウィルスの感染症対策をやらないと、自宅療養者が急拡大し、家族から家族への感染が止まらない。発熱外来の医療機関には炎天下のもと、コロナの疑いのある患者が長蛇の列をなしている。田勢康弘氏が四国新聞に書いているように、大型客船や軍艦を使って、野戦病院のような患者収容の施設をなぜ作らないのか。全てが政治にかかっている。 |
2021,08,22, Sunday
『本のことならブックオフ』と言われてから、もう30年近くになると思います。東京神田神保町などの古本街を除いて、『古本』という概念は、その頃は全くなかった。古本は、図書館でと言う時代だったかと思います。それが坂本孝という一人の実業家が、『ブックオフコーポレーション』という古本屋のフランチャイズチェーンを全国展開した。新刊の定価の10%で買取し、50%で販売するというビジネスモデル。
新刊1000円の本であれば、100円で仕入れて500円で売る。仕入れ値割合が決まっていれば、パート従業員でも処理に困らない。単純利益は400円、100円に対して粗利益率75%という、信じられないような『ビジネスモデル』だった。古本の手入れ方法も、決められたノウハウの通り行う。何の迷いもなく作業が出来る。少なくても表向きは、新刊のように見える。 全国本屋の内、将来性に不安を抱く店主の多くが、こぞって参加した。その中の一つに、安達俊彦氏率いるブックオフがあった。東讃・長尾町の本屋の後継者だった。私も仏生山店の開店に、少しばかり協力をした。『中古』を販売する店舗は、居抜きに近い店内内装で十分成り立つ。以前は、オモチャ販売店だった。 坂本孝氏とはその後盛和塾の塾生として再会するのだが、古い名刺ファイルを見ると『070501』交換日と書かれている。恐らく平成7年のことだと思います。26年前のことになりますか、ブックオフ仏生山店のオープンに横浜から駆けつけていました。実態は分かりませんが、社長自らが立ち会うと言うことは、比較的早くの開店だったのかも知れません。 15年前、再び坂本孝氏にお目にかかった頃は、『おれの株式会社』、店舗名としては『おれのフレンチ』とか『俺のステーキ』とかおれシリーズを、銀座など坪単価家賃の高い場所で、小さく展開していました。この人はまさに私が言う、『常識の非常識』人であります。古本で何が悪いか、フレンチ(料理の料金)が安くてどこが悪いというようなお考えの経営者であります。 一方安達俊彦氏も、『本』から日用雑貨・衣料などの『中古品』へその商品アイテムを広げて行きました。前書きが長くなりましたが、このところ0歳と2歳(明日でめでたく3歳)の孫の日常に関わることが多くなって、ついには本格的チャイルドシートを『B・Kids』屋島店(高松市木太町6区2709-1)で買い求めるまでに至りました。もうすぐ1歳になる長男には、しっかりしたチャイルドシートが必要です。 知人から「あそこにあるよ」と教えられ、出かけて行きました。数個ありましたが、どれが良いのか分かりません。頸がホールドされて、頑丈そうな、取扱説明書付きの一品を買い求めました。4080円でした。新品のこともよく知りませんが、1万円では買えないと聞いています。重いですね、いまの『誠輝(まさき)』よりは、このチャイルドシートが重い。しっかりと取り付けて、週明けからの出迎えに使います。 私のような『新居』でも『中古(住宅)』を薦めるモノには、こうした高価な日常品で或時以降は使わなくなるモノ、そしてその期間にはどうしても必要だという商品は、中古流通品がありがたい。レンタルもありがたいのですが、飲食用店舗用品でも、中古材が多く使われるようになっています。ここでの創意工夫が、経営に有効だと考えます。昔から言われている、『売主良し、買主良し、世間良し』三方よしは、いまも生きています。 |