2019,12,16, Monday
日経新聞編集委員木村恭子さんの、標題署名記事を読んだ。今政治家で、安倍晋三首相と双璧と言われる山本太郎(れいわ新撰組代表)。わずか参議院2議席の新政党に、自民党が警戒するのは、山本氏の存在感の大きさにほかならない。全国から講演依頼が後を絶たず、移動の新幹線では自由席。乗客と気軽にツーショットし、その姿がSNSで拡散される。
7月の参院選時は、「クラウドファンディング」などを通じて、4億円超の寄付金が集まったとされ、今でも彼の演説に聞き入り寄付をしてくれるロスジェネ世代(バブル崩壊後の経済低迷期に社会に出た今の30代後半~40代は「ロストジェネレーション」(失われた世代)と呼ばれ、貧困や引きこもり、犯罪などが社会問題化している。 安倍政権はこうした就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」とし、就労支援などを行う方針)のほか、都心では20代やアラサー(和製英語の「around thirty」(アラウンド・サーティー)の略で、30歳前後の人のこと)らしき若い世代が目立つ。その山本太郎代表が、都知事選に打って出るという噂もある。都知事選で、野党が統一候補として山本氏を押す可能性は高い。 また安倍晋三首相の選挙区(山口4区)に野党共闘が実現すれば、自身が立候補する可能性も示唆。数年前になるか、亀井静香議員のお膝元広島6区に、堀江貴文氏が立候補したような構図が再現する。まさにガリバーに挑む小人の感がするが、堀江貴文氏は大健闘しもう一歩のところまで、超ベテラン議員の亀井静香氏を追い込んだ。かろうじて当選した亀井静香議員は、すでに引退している。 れいわ新撰組の綱領には、「奨学金チャラ」もある。弊社にも苦しむ元奨学生がいるのだが奨学金は、新社会人の懐を圧迫している。その財源に関する山本氏の主張は、従来の経済学の教科書とは明らかに異なる。「消費税廃止」「金を配る(ベーシックインカム=最低限所得保障の導入)」「財源は新規国債発行」など、いま米国を中心に話題の現代通貨理論(MMT= Modern Monetary Theory)に基づく政策だ。 MMTとは、「自国通貨を発行できる国は、いくら国債を発行しても財政破綻はしない」との理論。これを経済アナリストの藤原直哉氏は、「痛風理論」と説明する。ビールを飲み過ぎると痛風になる。痛風になるともうビールは飲めないが、痛風になるまではどんどんビールが飲めるという。財政破綻するまでは、国債を発行できるという説。山本氏の経済政策「ヤマモトノミクス」は、果たして暴論か。 ある高齢女性は、山本太郎氏の演説は琴線に触れるモノがあると、力説する。若者層だけでなく、高齢者をも引き込む山本太郎。彼から目が離せない。また最長在任期間を更新している安倍晋三首相の、次にも期待がかかる。言われているように、石破茂前政調会長や岸田文雄政調会長ら、議院内閣制では一気に山本太郎とはならないだろうが、今の閉塞感を打破するエネルギーが欲しい。世界環境問題では、小泉進次郎環境大臣は、期待外れに終わった。 |
2019,12,15, Sunday
毎年この時期になると、「忠臣蔵」が話題になります。流石に新しい映画やテレビの「忠臣蔵」は最近出なくなったが、話題だけは色々なところで出てくる。品川区の、赤穂浪士の墓がある泉岳寺では、今でも線香が絶えない。品川プリンスホテルに近いこともあり、私も数度足を運びました。堀部安兵衛等有名どころには、沢山の線香が手向けられています。
12日の四国新聞に、新潟大学名誉教授で郷土史家の冨沢信明氏(77)の、現在の東京都墨田区両国にあった吉良上野介邸は、浅野内匠頭の親戚大名や旗本の屋敷に囲まれていたことが、討ち入り成功の要因だったとする説が掲載されている。確かに討ち入り前に吉良上野介邸は、江戸城内から両国橋の外に移付された。 吉良は、刃傷事件後に幕府から命じられて両国に屋敷を移しており、冨沢氏は「討ち入り時の吉良邸は四面楚歌だった。浅野と親戚だった幕府の大目付らが多くいる場所に、吉良邸を移して、討ち入りをさせやすくしたのではないか」と話している。氏は、当時の屋敷を記した地図に注目。大名旗本の系譜集「寛政重修諸家譜」を基に、住んでいた武家の系譜を調査した。 江戸幕府が赤穂浪士の討ち入りを助けたという説は、PHP文庫竹村公太郎著「日本史の謎は地形で解ける(2013年10月)」と「日本史の謎は地形で解ける[文明・文化編](2014年2月)」と「日本史の謎は地形で解ける[環境・民族編](2014年7月)」の3部作中でも紹介されている。PHP文庫た94の1・2・3だが、その1に「忠臣蔵は徳川幕府が仕掛けた壮大な復讐劇」と書かれている。 それによると高家(江戸幕府の職名。幕府の儀式・典礼、朝廷への使節、伊勢神宮・日光東照宮への代参、勅使の接待、朝廷との間の諸礼をつかさどった家。室町時代以来の名家、大沢・武田・畠山・大友・吉良など26家が世襲。奥高家ともいい、官位を持たないのを表(おもて)高家という。)吉良は、今の静岡県に城と領地があり、小藩だった徳川家と張り合っていた。もっと言うなら、徳川家をいじめていた吉良家。 浅野家も吉良家も徳川家も、「塩」づくりの産地。その中でも「赤穂の塩」が、一番良かったと言われている。もう一つ付け加えるなら、吉良が一番のボロだった。先の諸家譜のようなモノに、江戸城の正面の今の麹町警察署がある当たりには、赤穂の浪人が数多く住んでいたという記録がある。府内だから、北町奉行所・南町奉行所も近くにあったと思われる。幕府の後押しなくして、忠臣蔵ストーリーの展開はあり得なかった。 討ち入りの14日、兵庫県赤穂市で「赤穂義士祭」が行われ、高橋英樹(75)さんが大石内蔵助役を務め、四十七士に扮した市民らと共に堂々と市内を練り歩いたと報道されている。高橋さんは、「武士道を生き様として残していった男をかっこよく演じたい」と抱負を語っていた。 |
2019,12,13, Friday
福井県の、小浜市までやって来ました。関西電力高浜原発関連で、元助役が有名になった町の隣の隣と聞きました。高松の自宅からマイカーで4時間少し、雪もなくて淡路島経由で順調に走行できました。研修会会場は、㈱平田不動産うみのいえであります。海に突き出した宅地の一角に、数棟の建物が建っています。
これも商品の1つだと言うことで、「なるほど」と納得。研修会が終わるのと同時ぐらいに、カップルが見に来ていました。本日ここで、「建物譲渡型賃貸住宅」に関する討論会があると、定借伝道師速水英雄氏に聞いてきました。㈱平田不動産さんは小浜市の老舗不動産屋で、創業も弊社と全く同じだと聞きました。 私もそうですが、「新商品の開発」に親子して貪欲に取り組んでおられます。この建物も、その一つであります。このあたりはマリーナが多く、この季節ですから陸揚げされたレジャーボートが、所狭しと並べられています。一艇が一千万としても、数十億円が並んでいます。勿論釣具屋さんも、数軒あります。 さて研修会ですが、秋田県のリネシス株式会社 代表取締役・森裕嗣さんが提唱している「建物譲渡型賃貸住宅」を、宅建士・税理士・司法書士・リフォーム業者など専門家の目でメリット・デメリットを堀下げようと、集まっています。ビックリしたのですが、大手ハウスメーカー社員や銀行員もいます。 県外組は、私と定借伝道師速水英雄氏の2人です。私たちは、「定期借地借家権推進」を提唱しています。早いもので新しく誕生した「定期借地」制度は、25年が経過しました。新しいシステムの特に税制には、どうなることかと心配するところも山積しています。初めての試みだけに、疑問点も多くあります。 住宅ローンを使わない、まったく新しいマイホームのかたちです。借りながら持ち家にする、新築オーダーメイドの戸建賃貸住宅です。住宅購入となると「住宅ローン」を銀行に申し込むのがある意味普通ですが、ローンがつかない人も、多くいます。その人らに、スタートは「賃貸住宅」として入居して、のちに購入するという仕組みです。 今の時代住宅は、「新築or中古」という一義的分類から、「所有or賃貸」という分類枠を超えた選択肢が用意され、「消費者」が自由に何度も選択するというスタイルに変わりつつあります。自動車が所有から共有という選択肢が加わったように、どの業界においても選択肢が増えています。 |
2019,12,12, Thursday
経済アナリストの藤原直哉氏(株式会社あえるば代表)を招いて、政治・経済・世界情勢など多方面の「最新情報」を聴きます。毎月全国どこかで藤原塾は開塾されており、それとは別に「続内外情勢懇話会」や「明治天皇詔勅から見る明治時代」など、多くの勉強会を主催しています。私は彼の話が好きで、毎月どこかの藤原塾のCDを聴いています。
今日の話の根幹は、「トランプ革命」と「若者革命」でした。藤原直哉氏は、次のアメリカ大統領もトランプ大統領が再選されそうだと予想する。100年前から米国が世界の中枢に躍り出た。第2次大戦では、ソ連と手を組んで、「日独伊(全体主義国家)」と戦い勝利し、そこからアメリカの大躍進が続き、ここへ来て大きく失速している。そこへトランプ大統領が時代の要請のごとく、登場した。 直近の失速は、今年9月14日(土)サウジアラビアへ、イラン・イラクからロシア製のドローンが何百㎞飛翔して来て、感知・迎撃されることなくサウジアラビアの石油施設に大打撃を与えた。もはやアメリカの武器はロシア製に全くかなわない。ロシアはソ連邦崩壊から、勝てる武器の開発に躍起になって頑張った。それに対して米国は、ついつまあわせだけに躍起になった。 米国同様、イギリスも今日の選挙で保守党が巻き返し、EU(欧州連合)離脱が決定的になるだろう。中国共産党(≒中国)も苦しんでいる。中国共産党は、もう一年しないうちに崩壊するという。ドイツ銀行も、春までの命だと。大きなことがおきそうな予感はするが、本当だろうか。余りにも急激な変化であります。 9月16日(月)米国JPモルガンが、市場から資金を抜いた。金利が2%から10%へ跳ね上がった。国債が大量に買われ、ヘッジファンドがつぶれ始めた。金融危機。藤原直哉氏は、昭和バブルの崩壊の頃とよく似てきたという。東京ではマンションの価格が、年収の10倍まで高騰している。怖くて値下げできないバブル前夜の現象と酷似している。世界恐慌1929年の後に、豊田は絹から自動車へ舵を切った。 もう一つの若者革命は、分岐的イノベーション。日本では世代交代・世代間継承。山本太郎の登場。人が複雑系なのに対して、今流行の3つは単純系と呼ばれる。①ブロックチェーン---管理システム・コマンドも出す②人工知能(AI)---判断システム③モノのインターネット(IoT)---報告システム 第1次第2次産業に続き、第3次産業でも人は余るようになる。皮肉なことに今日は、「従業員不足のため本日休業、ゴメンナサイ店主」の張り紙を見た。しかしこれからは、人が余るという。大失業時代がやってくる。どう残るか。 |