映画『国宝』は、歌舞伎という伝統芸能を軸に、人生の美と苦悩を描いた3時間にも及ぶ重厚な作品です。歌舞伎は日本を代表する伝統芸能のひとつで、約400年の歴史を持つ壮麗な舞台芸術です。歌舞伎の起源は1603年、京都で出雲阿国(いずものおくに)という女性が「かぶき踊り」を披露したのが始まりで、「歌舞伎」は「傾く(かぶく)」という古語から来ており、常識にとらわれず奇抜な振る舞いをする「かぶき者」が由来と言われております。
原作は吉田修一の小説『国宝』(朝日新聞出版刊)、監督は李相日(『フラガール』『悪人』『怒り』などで高評価)、脚本:奥寺佐渡子(『サマー・ウォーズ』『最愛』など)。主演が吉沢亮(歌舞伎名家に見いだされた子・大垣俊介役)、横浜流星(歌舞伎名門の御曹司・立花喜久雄役)のダブル主演。同じ年ぐらいの二人が織りなす、人生模様を描き、名門の子は父親の糖尿病の血筋を受け早死にし、名門の血筋でないがために見捨てられた子は歌舞伎の世界の芸に生き、人間国宝にまで登り詰めます。
任侠の家に生まれ背中にフクロウの入れ墨のある青年、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公の俊介が、芸の道に人生を捧げる50年を描いた壮大な一代記とも言えます。歌舞伎の美と狂気、芸に生きる人々の情熱と葛藤が織りなす人間ドラマです。歌舞伎の世界のきらびやかな舞台・衣裳、叩かれながら芸道を磨く世界、両人共に挫折を味わい、共に葛藤しながらも結果、二人して芸を高めていきます。
私もかみさんが急に行きたいと言い出し、香川県イオンシネマ綾川で、高齢者割引1100円で観ました。全国356館で封切りですが高松周辺では、イオンシネマしか上映館がありません。そのせいか平日の午前中にもかかわらず、多くの家族連れで賑わっています。若者は好みの映画を観るようですが、われわれ「ジジババ」はこれです。人気の映画のようです。かみさんは、番宣を観たと申しておりました。
3時間の映画は、私も経験がなく、途中で白河夜船かなと思いきや、引き込まれるように魅入ってしまいました。前回は『ドクターX』だったそうです。女性は良く覚えています。年に一度の映画鑑賞、そのたびにここイオンシネマ綾川に来ていますが、前回に比べて、途中にあるテナントブースが空店舗になっています。こんなお客様の多いところでも、空き店舗がところどころ散見されます。
この傾向はここのみならず、『ゆめタウン高松』でも見られます。小店舗が大店舗に食われ、いまや大店舗が通信販売店舗(アマゾンや楽天などの仮想店舗)に浸食され始めています。更に通販同士を比べてみても、アマゾンは自社発送、楽天は共同発送というか、注文する商品によって発送元が異なります。アマゾンは自社倉庫から一元管理で発送しています。はたしてどちらが定着するか、覇権争いが続きます。