最近、市役所に出向くことが増えました。多くはインターネットを介して申請やら取得が出来るようになり、ありがたいのですが今の行政のシステムは、市井の『現金とキャシュレス』のせめぎ合いの如く、半々といったところです。今日の午前中市役所担当者から電話で、「資料の追加提出」の依頼があり、昼から市役所へ持参しました。追加書類は土地謄本2通でしたが、別のことを考えていて、1筆に付き3部必要なのを忘却、指摘を受けて1階の市民課のコピー機で複写して、9階まで届けました。一端帰社するより、合理的でありがたい。
後で気づいたのですが、1枚10円(白黒)で100円を入れて、お釣りを取り忘れていました。引き返したのですが、返金口には何もなく「やっぱりな」と諦めたところ、その機械の上の天板にお釣りが80円置かれてありました。欲な私はさらに領収書ボタンを押しましたが、領収書は出てきませんでした。コピーをする人は多くはいませんが、それにしても800円も8千円も得した気分で帰りました。
もう一つ元気を頂いたのはその前、9階の建築指導課でのことです。新しく『建築確認等行政図書』の一つ、『建築計画概要書』の閲覧がここで出来るようになっています。まだ試行中とただし書きがされているのですが、建物新築時の概要が書かれたA4表裏の1枚が閲覧で見られるようになっています。まだ印刷は出来ませんが、印刷は『行政文書公開決定』として別に市職さんがやってくれます。
私が声かけた市職は若者でしたが、一生懸命一緒になって探してくれました。ないので奥の機会で、『名寄せ検索』をして発見してくれました。入力ミスのようですが、システムはING(進行途中のモノ)で、完成形ではありません。われわれ仲介業者は、築後60年までの解体せずに使えそうなモノを、中古住宅として希望者に斡旋して生業としています。
この中古住宅(既存住宅と同意)をできる限り『見える化』して、買希望者に斡旋するよう国も力を入れています。中古物件は中身が分からないから買い控えになる場合が多く、見える化として国がインスペクションと呼ばれる「建物目視検査」を積極的に推奨しています。併せてこの『建築計画概要書』です。新築時に作成した多くの書類の中に『建築確認書』や『検査済証』があるのですが、築後30年もするとどこにしまったか分からない場合があります。
その代用として、最低限の情報を残した市保管の書類が『建築計画概要書』です。以前から申請してあればコピーをくれていましたが、閲覧に供するのは画期的なことです。先のような間違いもあります。われわれも市職さんのすることを、もう少し寛大に見ませんか。公務員のすることは間違いないことですが、果敢に新しいことに挑戦することはやがて、大幅な省力化につながります。
今も市職は、現場に行って確認を多くやってくれています。互いに行政の効率化に励み、市税を下げる方向へ行かざるを得ない。新しい試み、大いに賛同します。私の孫世代の市職さん、頑張ってください。市職も人の子、間違いもあります。胸を張らずに、あくまでも謙虚なら、多くの応援を貰えますよ。
最後に駄弁ですが、空き家解体費用提供が市役所の仕事のようになっていますが、本来は『再利用』です。解体も最後の手段として必要ですが、まず再利用を考えたら、固定資産税も稼げます。解体後の更地評価が5倍というのは、正しくありません。駐車場としての活用も必要です。更地と建付地を同じにせよとは言いませんが、これほど格差をつけることはないと思います。以上蛇足でした。