今日11日は、14年前に発生した3.11東日本大震災の日です。いまだに不明のまま消息がつかめない大勢の同胞に、哀悼の意を表します。14年目の高松での話。徳島文理大学が高松市浜ノ町で整備を進めていた『高松駅キャンバス』が完成し、11日に開学式が行われました。JR高松駅に隣接したJR四国の土地を購入し、建物内にすべての機能を集約した都市型キャンバスのようだ。最先端と利便性を兼ね備えた環境に学生、教職員ら約1500人が集う見通しで、再開発の進むサンポート地区周辺の新たな賑わい拠点としても期待を集める。
建物は地上18階建て地下1階の『東棟』と地上8階建ての『西棟』の2棟で、延べ床面積は計3万7千㎡。坪換算で1万1千坪に及び、メインの東棟に『香川薬・保健福祉・総合政策・理工・文』の各学部が入り、現在あるさぬき市の志度キャンバスの全学部が移転してくる。必ず必要な体育のための運動場も、西棟の屋上に設けられるようだ。西棟には最大800人収容のホールやアリーナ、図書館も設けた。
私は体育などの一部教程は、志度キャンバスに残るのかと考えていたのですが、部活等の裏活動は残っても、大学の表舞台はすべて高松駅キャンバスに移転し、志度キャンバスは売却しても良さそうだ。私は不動産仲介業者の一人で、大学生の去った後の志度町が心配です。学生入居を当て込んで新築したアパート・マンション、いわゆる賃貸集合住宅も多くあろう。壊滅的市場崩壊だ。
オーナーも大変だが不動産業者も、悲鳴を上げているだろう。志度キャンバス跡地に、ITデジタル化AI関連企業等が来るなら文句はないが、今のところはそのような動きは聞かない。人ごとだが、高松駅キャンバスという光が当たるところと、志度キャンバスという陰になるところ。何とか、あの広大な敷地の利活動策があるまいか。日本一狭い県の比較的まとまった土地だ、有効策を期待する。
高松駅キャンバスのこの場所は、JR高松駅至近で、過日開館した県立アナブキアリーナにも徒歩2~3分、交通アクセスにも恵まれ、コトデンで志度キャンバスまでも移動がし易い。2025年度の入試では、県内からの志願者が昨年の2倍程度に伸びているようだ。今月31日に在学生向けオリエンテーション、4月2日(水)に入学式を予定している。偏差値も上がるのでしょうね。
高松駅キャンバスに全生徒が集結すると、アパート・マンション、いわゆる賃貸集合住宅の需要もある程度増えるが、この周辺に学生向きの建物は少なく、学生さんには高い。そして県内組はほとんどが自宅通学になり、当て込んでの新築計画も聞かない。むしろアルバイトを希望する学生が多くあろう。飲食物販サービス業など、この周辺でのアルバイト学生は増えるだろう。
近くにはアナブキ学園の校舎もあり、周辺に学生カルチャーが誕生するようになると、面白くなります。徳島文理大高松駅キャンバスが連れ来る『風』に、期待する。そして忘れてはならないのがこの風のおおもとは、百十四銀行の働きかけから起きている。まさに地元金融機関としての真骨頂ここに有り、大いに賞賛したい。関係各位のみなさま、面白くして下さりありがとうございます。