埼玉県八潮市という都会で28日火曜日午前9時50分頃、県道交差点で道路が陥没し2トントラックが転落した事故から3日が経過し、その穴が時間の経過とともに横に広がっている。手をこまねいて傍観しているザマ(決してそうではないと私は思っています)を、天が仕置きをしているようにも思える。転落したトラックの運転手の安否は不明だという。74歳と言うから私より少し先輩だ。
都会の道路地下には、このような下水道管や上水道管・ガス管・電気通信線管などが張り巡らされている。もっと都会では、地下鉄線が複数走っているところもある。私など素人は、コンクリート造で作られていたら将来的にも全く問題ないと浅はかな考えをして安心しきっている。国土交通省は29日、再発防止に向け、大型の下水道管を管理する7都府県に緊急点検を要請した。
現場では地下の下水道管(約10m下)が破損しており、穴には大量の水が貯まり作業は難航している。この現場へ重機を入れるためのスロープ道が、夜を徹して作られているが、31日現在まだ完成したとの報道はない。この間にも陥没の穴は、巨大化している。この現場も心配だが、周辺は大丈夫かと心が落ち着かない。テレビでは相も変わらず『中居正広問題』が喧伝されているが、もう他の明るくなるネタはないのだろうか。
埼玉県によると、下水道管は1983(昭和58)年今から41年前、私の第一創業の頃、日本中が高度経済成長の波に乗りはじめた頃に共用が開始されている。内径4.7㍍、厚さ50センチの鉄筋コンクリート製。破損した箇所付近は、八潮市が管理する下水道管2本が流入する合流部分のようだ。下水道管のつなぎ目には高低差があり、汚水が勢いよく流れ落ちて空気に触れ、化学反応して本来存在しないはずの硫酸が発生するという。
これが、下水道管腐食の原因になった可能性が高いようだ。現場付近は古代には海の中で、砂と泥が入り交じる弱い地盤から、破損した下水道管に土砂が流入しやすかったと見られている。数年前にカメラを入れて内部を点検した際には、ひび割れなどの異常は確認されなかったという。下水道管の寿命は50年と言われているが、8割の時間が経過すると、一気に劣化が進むことは想像に難くない。
現実問題として、この破損した下水道管を新品の管と入れ替えることは不可能ではないだろうか。現場では対策も検討されていると思いますが、日本国中どこで発生してもおかしくない問題です。日本中の土木技術団の英知を結集して、それもできる限り短時間に解決策を考案し、実行に移して欲しいと願っています。高松市内でも、水道管の耐震化工事が進んでいます。水道管は弾力性を持たせてある程度歪曲しても耐えると思いますが、やはり下水道管はやっかいだ。
私はかねてから、国民や県市町民に一律交付金を支給するという案に対して、「馬鹿じゃないか」と怒りを感じています。こうした社会インフラ整備こそ行政が多くの国民の血税を集めて対処すべき案件であり、集めたモノは数倍数十倍に使うのが首長や吏員の仕事だと考えています。