四国新聞の1面『2025年を読む』で、政治ジャーナリスト・石橋文登氏が、「石破茂が首相のまま衆参同時選挙になれば自民党は衆参ともに惨敗しかねない」と断言する予想を書いている。もう一つ特筆すべき記述は、「安倍晋三が絶対に首相にしてはならない」と名指ししていた石破茂を新総裁に選出した。その結果10月の衆院選で自民党は大敗、少数与党に転落している。
その石橋文登氏は、首相は石破茂首相、自民党総裁は別の人物という『総々分離』で選挙戦に突入することもありえると警告している。何が起こるか分からないのが今年の日本政界のようです。一方世界で一番力を持つアメリカの大統領も、あと数日でトランプ氏が就任する。言うことと為すことが違うという、実に難解な大統領が誕生する。何が起こるかまさに読めない、混沌とした暗黒の時代が再来する。
そんな背景に政治ジャーナリスト・石橋文登氏は、標題のように乙巳(きのとみ)は努力を重ね、物事を安定させていく縁起の良い年だと今年を占う。ただし645年には中大兄皇子と中臣鎌足が、蘇我氏を滅ぼした『乙巳の変』が起きたことを忘れてはならないと結んでいる。実に不気味な警鐘だが、『乙巳の変』とは何か歴史の教科書を紐解いてみる。
「乙巳の変」(いっしのへん) は、日本の古代史における645年に起こった政治的な事件を指します。この事件は、日本の政治体制に大きな変化をもたらした重要な出来事であり、後の律令制度の基盤を形成しました。
背景
当時の日本では、蘇我氏(そがし)が大きな権力を握っており、特に蘇我蝦夷(そがのえみし)とその子である蘇我入鹿(そがのいるか)が朝廷を支配していました。しかし、彼らの専横(権力の私物化)に対する反発が高まり、皇族や他の豪族たちの間で不満が募っていました。
内容
645年、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ、後の天智天皇)と中臣鎌足(なかとみのかまたり、後の藤原鎌足)が中心となり、蘇我入鹿を暗殺しました。この事件をきっかけに蘇我氏の勢力は衰退し、皇室を中心とした新しい政治体制が築かれることになります。
意義
乙巳の変の結果として、以下のような変化がありました:
1. 蘇我氏の排除: 長らく続いていた蘇我氏の専横が終わり、天皇を中心とする政治体制が復活しました。
2. 大化の改新: 乙巳の変に続いて「大化の改新」と呼ばれる一連の改革が行われ、中央集権的な国家の基礎が築かれました。土地制度の改革(公地公民制)や税制度の整備などがその例です。
名前の由来
「乙巳(いっし)」は干支の1つで、645年が乙巳の年であったことからこの事件が「乙巳の変」と呼ばれています。この事件は日本史の中でも特に重要な転換点とされ、後の天皇制や律令国家の形成に大きな影響を与えました。
以上が『チャットGTP』が導き出した「乙巳の変」(いっしのへん)の解説です。大きな政治変革の年にもなりかねない、昨年の乙辰が続いている感もあります。どうなるか、市井のわれわれも気になるところです。もう一つ今風の受験語呂合わせでは、「むちゃしごかれ蘇我氏は退場」となるそうです。