日本陸上競技連盟公認のフルマラソン大会(42.195㎞)『かがわマラソン(仮称)』が来年3月15日、高松港サンポート地区に新設されている県立アリーナ(新県立体育館)を発着点に、綾川町で折り返すコースで行われることが決まった。香川県内初のフルマラソン競技で、昨今のマラソンブームに乗っかるイベントの目玉になりそうだ。県内では丸亀市がハーフマラソンを実施して、もう30回超ほどになると記憶している。また小豆島でも、マラソンは盛んだ。
このため池田豊人香川県知事と長とする実行委員会設立総会が17日、JRホテルクレメント高松で開催された。基本計画によると、3月15日(土)の午前9時から10時の間にスタートして、コースは高松港サンポート地区から南に下り国道32号線上を行き来することになる。完走までの制限時間は6時間だと言うから、昼過ぎには交通制限も解除される見通し。折り返し点付近には、高松西署がある。警察警備が最近はとみに厳しくなっていて、実行委員会は独自に民間警備を入れたり、ボランティアも多く求めることになるだろう。
私もいろいろなイベントに興味があり、あっちこっちに顔を出しているが、マラソンはやれそうもない。近くで私より先輩ランナーで活躍されている御仁もいるが、誘われて行くのは登山やハイキング(ワンダーフォーゲル部に在席もした)までで、マラソンは食指が動かない。もう古希であり、応援する側に回る。オイスカ四国研修センターから、『おおさかマラソン』出場する選手の物心両面の応援もしている。
高松市は、スポーツ大会として『トライアスロン』をやっている。これも人気だと聞く。マラソンも、投資対効果としては悪くない。国外から競技者を集めるのは無理としても、国内有数のマラソンに育って欲しい。昨年海外からの人を増やした全国ランキング第3位が、香川県宇多津町の『四国水族館』だという。国別では韓国からが第1位だと言うが、高松韓国間には2路線が就航しており、中国を抜いて韓国からの観光客が増えているようだ。
香川県は全国一小さな県で、高松空港から先の『四国水族館』までは何と30~40分で到着する。サンポート高松エリアまでも、同じ時間で行き来できる。災害が起こった場合にも高松空港は、その役割を遺憾なく発揮する。高松空港以外の瀬戸内海沿岸都市空港は、すべて海の近くか海の中にある。高台にある高松空港は、南海地震対策としても期待が大きい。
いずれにしても勢いのある香川県では、高松空港で視界不良時にも自動操縦で安全に着陸することができるよう、計器着陸装置の高カテゴリー化(カテゴリー3)を国に要望しているところだが、カテゴリー3が整備された場合の条件付き運航の減少や、就航率の改善により鉄道から航空機への利用転換人数(高松-羽田間の利用者数が年間約42,000人増加すると予測)を推計し、便益として定量化するなどの便益向上策を整理している。
県立アリーナが完成し、いろいろなイベントが開催されるにしても、高松空港のレーダーシステムがカテゴリー1のままでは、著名人のコンサートや国際競技は出来ません。ここが、これからの香川県・高松の浮沈に大きな影響を与えかねない。池田豊人香川県知事は国土交通省出身、これだけでどうにかなるものではありませんが、全く関係のなさそうな四国遍路の世界遺産登録や高松城天守の再建まで、香川県全体のポテンシャル(潜在能力)が試されます。