石破茂内閣総理大臣誕生からわずか8日という、戦後最短の内閣の元で、衆議院選挙が行われる。国民は、自民党の総裁選挙に過去最高の9名モノ立候補が乱立しまず驚き、次に石破茂自民党総裁誕生に驚愕した。その石破茂自民党総裁が、意に反して電光石火の解散に打って出た。これもわれわれ国民は驚天同時。石破茂自民党総裁は就任前に、早期解散総選挙とは言っていなかったのになぜ。
今自民党は、裏金問題や派閥解消や政活費の問題など、1955(昭和30)年の結党以来の危機に瀕している。政権与党の座からずっこけた2009(平成21)年8月、衆議院選挙で民主党が圧勝(308議席中自民119公明21)して鳩山由紀夫内閣が誕生した、あの時以上の危機に瀕している。あの頃は政権奪回の合い言葉の元で、自民党内は一枚岩でまとまっていた。
しかし今は、石破茂自民党総裁が誕生したが、自民党内は内憂外患、一触即発の状態で外の敵(野党連合)と戦わなければならない。特に裏金問題(石破茂氏は不記載問題というが)で、6+6+αの自民党非公認候補を抱える選挙となる。この人たちは党内でも中堅以上の地位にあり、選挙も強いと言われているが、それも自民党公認の金看板があってのことで素人考えでも、現有勢力ダウンが予想される。
石破茂自民党総裁は当選した暁には追加公認とするようだが、それでも自民と公明を加えて果たして総議席465の過半数233議席に届くのだろうか。経済景気課題・災害復旧など、政府が急ぎ取り組まなければならない問題は山積している。仮に与党が233議席以上の過半数を獲得したとしても、自民党内部では石破茂総裁への風当たりは一層強くなると考えられる。
非公認候補の中には、「派閥の領袖の言うことに忠実に従っただけ」という不平不満があるとは思います。それも落選したらなおのこと「石破憎し」の怨霊が永田町界隈を飛び交うことになるかもしれない。しかしもう一段この機会に、よくよく考えて貰いたい。当選資格は誰から貰ったモノか、間違っても派閥の長からではない。要するに投票者の意見を代弁する立場を考えたら、裏金蓄積などやって良いこことか悪いことか、簡単に答えが出るではないですか。
西郷隆盛は、「広く賢人を選挙し、能くその職に任ふる人を挙げて政柄(せいへん)を執らしむるは、すなわち天意也」とまた「国民の上に立って政治を行う者は、先ず以て己を常に省みて、自分の行いを正しくし贅沢や奢りに流されず、節約をして無駄を省き仕事を立派に果たさなければならない。そして人民の模範となって、一般国民が其の仕事ぶりを哀れに思うほどでなければならない」と喝破している。
総論はこの位にして、香川選挙区に目を向けるとまず『香川1区』。前回選挙区で当選した小川淳也さんは、「立憲民主党」の幹事長に就任している。これが選挙区の投票数にプラスに働くか、否マイナスに働くかは開票まで分からない。前回選挙区で、小川淳也さんに後塵を拝した平井卓也衆議院議員(元IT・科学技術大臣)にこの選挙では是非頑張って欲しい。私は自民党員です、何としても平井卓也議員に選挙区で勝利して貰いたい。そして石破茂自民党総裁に、力を貸してやってください。今は、石破茂内閣総理大臣で突き進むしかない。
がしかし、1区にはさらに町川順子さん(維新)と田辺健一さん(共産)と小林直美さん(参政)の3人が立候補予定で、平井卓也議員に有利とも見えるがそこはやはり選挙戦、下駄を履くまで分かりません。われわれはよく「自分の1票では何も変わらない」と評論家ぶるが、そんなことはない。われわれの1票が、日本をよくするのです。とにかく候補者の言うことに耳を傾けて、意を決して1票を投じませんか。投票率が50%台では恥ずかしい。