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うがった見方をするはもはや死語のようだ
文化庁は17日、2023年度の国語に関する世論調査の結果を公表した。日常会話で使われる新しい表現の浸透度合いみる設問で、「動物などがふんわりと柔らかそう」の意味で「もふもふ」を、「ゆっくり、のんびりする」の意味で「まったり」を使う人はそれぞれ半数以上を占めた。新しい言葉は時代と共に進化するので容認するが、使い方が変化しているのには、それの間違いの使用者群に自分も入っているのに驚愕する。

例えば『運が悪い』という慣用句の本来の意味は、「悪い行いをしたのに、報いを受けずにいる様子」だそうだが、「悪い状況になっても、上手く助かる様子」と言うが、これは前後がないので良く分からない。次に標題にある『うがった見方をする』だが、本来の意味は、「物事の本質を捉えた見方をする」だが「疑って掛かるような見方をする」と使われるのが60.7%にもなっている。私も恥ずかしながら、6割の仲間に入っている。

さらに『失笑する』に至っては、「こらえきれずに吹き出して笑う」という本来の使い方をする人は26.4%で、「笑いも出ないくらいあきれる」が67%に及ぶという。また私もこの中に入っているから、日本人として恥ずかしい。『エミー賞作品将軍』が、日本古来からの時代劇を忠実に再現した作品として絶賛されているが、この言葉の変遷を見てきて、日本人として本当に胸を張れるのか。

過日予備校講師の林修氏がテレビの番組中に、『役不足ですが一生懸命励みます』という発言に対して、「本来の使われ方ではない」とコメントしていた。このことは、別の機会でも聞いたような記憶があったのです。私も、能力不足でゴメンねゴメンねという意味と解釈しています。

しかし広辞苑第三版(1988年)には①俳優などが、自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと。②その人の力量に比べて、役目が軽すぎることと書かれています。36年も前の広辞苑ですから、今は少し変わっているのかもしれませんが、使われ方としてはまるっきり逆のように思います。私を含め、明らかに間違っているように恥じ入ります。

しかしココカラが問題ですが、間違いを正していくことは必要だと思いますが、時代としての変化も容認していかなければ、話にならないとも思います。すぐには思いつかないのですが、昔『アベック』今『カップル』などは私でもそうか間違いではないにしても『カップル』が分かりやすいと、素直に表記を改めます。しかし若者が中心で使っていると思うのですが、「〇〇は可能ですか」という言い方はどうもいけません。

「〇〇してもらえますか、どうですか」と問いかけた方が、自然な日本語のように感じますが、みなさまはいかがですか。「歌は世につれ世は歌につれ」という慣用句も、広辞苑には掲載されています。世の中の変化に応じて歌も変化し、歌の変化によって世の中も影響を受ける。歌は世情をよく反映しているものだの意。


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| 社長日記 | 10:29 AM | comments (0) | trackback (0) |

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