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令和6年の台風10号は不思議な存在だが新首都圏原子力発電所を考える機会
台風10号は30日、九州から瀬戸内海付近を東に進んだ。台風の周辺や遠く離れた太平洋側を中心に大雨が続き、記録的な雨量となっている。心配されていた高知県早明浦ダムは、58%まで低下していた貯水率が30日午前8時現在で100%まで回復し、吉野川水系水利用連絡協議会は30日午前10時、香川用水などへの供給量を削減する取水制限を全面解除している。ありがたい。

早明浦ダムが満杯になったのは県民の喜びだが、それにしても台風10号はこれまでに経験したことがない軌跡を辿り、これからもしばらくは日本列島に寄り添い北上を続けることだろう。私のような素人でも、違和感を感じる。まずはなんと言っても進行速度が遅い。台風自体にエンジンがあるわけでもなく、風の流れ次第であっちへ行ったりこっちへ来たりするのだが、進路が予想から著しく外れて進んだ。コンピューターも予測できない、これまでにない『異常気象』だ。

迷走台風の感がするのだが、過去にも瀬戸内海沿いに東に進んだ台風もあったが、瀬戸内海から途中四国内を通って太平洋に抜けたケースは無かったと思う。勢力が落ち、風の影響は言われるほど強くなく、ここ香川県内も雨の被害があったのですが、風はさほど悪さをしていない印象が強い。新しい『全国台風』の誕生かと思うほど、四国にいて『新台風』は中部・関東圏に大きな影響を及ぼしている。

この1週間、九州から西日本、関東まで台風10号にもてあそばれた。観光事業や夏の催事は、大きく変更や中止を余儀なくされた。香川県まんのう町で毎年開催されている『モンバス』も、二日目は中止になったそうだ。元の同僚で毎回通う女子がいるが、今年もずぶ濡れになったことだろう。彼女らは雨だろうが汗だろうがいとわず、濡れることにむしろ快感を覚えているようにも見える。

もう一つこの台風での教訓は、交通網が寸断されたことだろう。飛行機は羽田空港と九州・四国・関西を結ぶ路線がほぼ欠航、新幹線は早くは九州新幹線からだが、東海道新幹線まで影響を受けた。それも台風の速度が遅いために、運休期間が長引いた。これまでここまでの混乱は、経験したことがない。飛行機がだめでも、新幹線があると多くの国民は頼っている。これほどまで混乱を招いたのは、台風という自然災害のためだが、10号のような台風は今後も続くと私は思います。

この対策の一つとして、今回は東海道新幹線の代役として北陸新幹線が重宝した。距離としてはあり得ない迂回ルートだが、時間にして見たら3時間が5時間程度、やはり高速鉄道網は偉大だ。こうして眺めてみると、福井から新大阪まで国策として延伸が期待される。勿論新幹線構想自体が国策だが、災害対策用としてこの間の延伸が待たれる。リニア新幹線も、現実性を帯びてくる。

地球環境が荒廃していることから自然災害が拡大していることは、まず間違いの無いことだ。かと言って、日本国だけで地球規模の何が出来るか明解は無いが、極論だが火力発電を廃止し、大量のサーバセンターが集中しはじめた関東中心で、失敗しない小型原子力発電所を分散して作る。首都圏の電気は遠くに求めず、地産地消して送配電ロスを無くし、効率よく利活用する。極論で申し訳無いのですが、自民党新総裁候補の誰かが終わった政治資金のことより、このような国づくりの本当のこと言ってくれないだろうか。私は1票入れる。



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| 社長日記 | 09:56 AM | comments (0) | trackback (0) |

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