幹事会が今月も、『四国研修センター』で行われています。高松市郊外にあるとして、コロナ禍でもほぼ毎月開催されています。今日の目玉は、『第30回オイスカ四国のつどい』開催に関する討論でありました。結果10月24日(木)17時から、ホテルパールガーデン(高松市福岡町2-2-1)で、400人参加目標で本部から中野悦子理事長をお迎えし、記念講演と懇親会が行われます。
オイスカ四国支部の年間最大のイベントで、香川県外の徳島・高知からも参加があります。オイスカは1961(昭和36)年、『すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界』を目指して設立されました。以来、アジア・太平洋地域を中心に米作、現地で植林人育て、そして日本国内の4つの研修センターに研修生を招いて、彼らのスキル磨きを応援しています。
今年も6名の海外からの研修生を『四国研修センター』に招き、10ヶ月の研修を施し、この時期は来日から半年弱で、日本語もそれなりに上手になっています。勿論個人差はありますが、その中でも日本語は堪能だったミヤンマーからのピヨー(26)さんがセンターから消えたという報告がありました。『四国研修センター』の招聘する6名は、四国支部会員の会費や寄付金ですべて賄われています。
一人200万円かかるとして、総額1千200万円を会費と寄付金で稼ぎ、研修生の成長に貢献していると自負しているのですが、研修終了を待たずして消えたのは私は初めての見聞きで、驚きました。ミャンマーは近年、政治的な混乱と社会的な不安定が続いています。2021年2月1日にミャンマーで軍事クーデターが発生し、民選政権が崩壊しました。国軍(タトマダー)はアウンサンスーチー率いる国民民主連盟(NLD)政権を解散させ、軍事政権を樹立しました。クーデター以降、市民の抗議活動や反政府勢力の武装蜂起が続いており、政治的な混乱が続いています。
日本人とりわけ私はこのような国際問題に、知識も行動力も皆無ですが、日本政府はミヤンマー人に難民ビザを出して、日本国内での滞在や難民生活を支援しているようですが、それでも研修センターや研修仲間に何も告げず姿を消したという現実に、ピヨーさんの置かれている現状、身の安全で彼が困っているコト、そんな不安を抱えてこのさぬきで私と同じ空気を吸って潜んでいるのかと思うと、呼吸が苦しくなります。
勿論警察や関係機関には通告したようですが、研修期間が終わっても帰る国帰るふるさと、家族がない彼には、この選択しかなかったのだろう。荷物とパスポート、携帯電話は所持しているようで、仲間と連絡を取り合って生きているだろう。7月20日高松・夏のバーベーキュ交流会に、彼は来ていなかった。盛会を脳天気で喜んでいた私は、何と平和ぼけしたジイジイだろうか。代表的日本人として、実に恥ずかしい。