新聞報道によると、主食用米の民間在庫量が過去最少になったという。米あまりが一つのキーワードになって久しいが、ここへ来て米の消費が高まり在庫が減少しているようだ。今も稲はこの暑さに耐えて、大きく成長している。昨日の小欄にも書いたように、この時期になると水田への水が不足しないかと心配する。米作は各農家の産業であり、ある意味『家業』と呼んでも良いものだが、なんとなくたわわに実った稲をみると、地域の財産だと思ったりします。
土地関係の仕事ですから、農家の米作りに元気がないと日頃から感じています。後継者がいないから、70歳を過ぎて自分一人で1町歩の耕作を続けているという話しはよく聞く。私も農地の宅地化は、ここ高松周辺ではもう需給のバランスの山にあるように思います。大西秀人高松市長もそのあたりの動向に敏感で、開発行為の規制に入っています。もっとも『都市再生特別措置法』という法律の制定から、高松市でも『立地適正化計画』を策定し、持続可能なまちづくりを目指す重要な取り組みとしています。
と言うふうに転用に規制をかけても、農業をするしないはまた別問題です。私も先祖伝来のわずかばかりの畑に、この時期の草の繁茂と戦っていますが、私は狭いところですから箱庭感覚(ままごと遊び)で楽しんでいますが、300坪(=1反)の土地が10枚ある1町歩となると、遊びじゃ出来ません。またこれまでは政府が『休耕地政策』として、作付けしない土地に対して奨励金を出して抑制をしていました。
私も最近なって、夜にも『米』を食べることにしています。その方が後の体重測定の結果が良いのです。この年になると数値が気になり、体重は〇〇kg、血圧は〇〇、体温〇〇と自分なりの標準値をもっていて、キープするように心がけています。それで夜は『米』を食べなかったのですが、逆に『ご飯』を食べた方が結果が良くて、改めています。第一今のご飯は、実に美味しいのです。
好みから言うと、JR富山駅前で食べた焼き肉屋の『富山米』が人生の最高でしたが、最近はどこでも及第点です。本当に『米』が美味しくなっています。このような背景に、インバウンド(訪日外国人客)需要が増えて、何と24年6月までの1年間で主食用米の需要は、前年に比べ11万トン増えたという。内3万トンが訪日客の押し上げだというので、日本人が米を食べている結果が現れている。
JAグループなどが業者に卸す際の『相対取引価格』は6月に、60キロ(1俵)あたり1万5865円と約11年ぶりの高値を付けた。米はまだまだ安いと思うが、主食だから高くなりすぎては困るのだが、若者が『後継者もどき』でやってみようかという意欲にはつながると喜ぶ。オイスカの中野與之助初代総裁が、日本軍が先の大戦で蹂躙した地に米を植え、作物の種を蒔き、木を育て、人材も育成して60年間やって来ています。
やはり米は日本のみならず多くの国で『主食』として、古来から作られてきています。数字が向上するのは、元気が出ますね。若者がだめだというのではなく、やる気になるメルクマールが多くあれば良いですね。