暦年の半分が終わり、新たな年後半は始まりました。特に今年は、元日に起こった能登半島地震から6ヶ月が経過という、特別な7月スタートの一日でありした。能登半島地震による死者は、災害関連死を含め計299人となっています。報道映像で見る限り、解体残置物撤去等まだ復興のイロハのイにも手がつけられてなく、能登半島という立地があるにしても遅いですね。
阪神淡路大震災や東日本大震災を傍観していましたが、比べて申し訳ありませんが、遅々として進んでいませんね。地形的ハンディも大きく影響していると思います。特に水道の復旧は、始点と終点の距離が遠くて、空でトラックが走るようなむなしさを感じます。抜本的に浄水基地を新たに設け、そこから出来るだけ短い距離で各戸につなぐ。もっと言えば、今すんでいる地区を捨てて、新しい町づくりをするぐらいの覚悟がいるのではないだろうか。
さもなくば、『ポツンと一軒家』での生活のように、インフラはすべて自前で用意して、公共に頼らず自分だけの生活圏を作り暮らしていく方法のどちらかしかない。一日も早く最悪を想定し、決断することをお勧めする。何もやらずに、時間だけが過ぎていくと人は老いる。百年後に見れば間違っていたとなるかも知らないけど、今アクションを起こすことが、何よりの復興への道となると思います。
公費解体や復興住宅への入居を期待する反面、自分で出来る方法を考える。何がどうあれ、自分が考えた方法以外は決して満足は出来ないのではないか。72年間生きて、人は独りぼっちだと思います。それだとあまりにも寂しくて面白くないから、群れを作り、その中での自分の居場所を探して、少しでも役に立ちたいとあくせくするのだと、今の自分の有姿からそのように考えています。
後半の路線価発表についてですが、印象としては1月1日時点での価格であることには変わらないのですが、結果発表が早くなっています。昔は、お盆の頃に帰省する家族で、相続相談が出来るようにとその前の8月始め頃に発表されていました。早いのはありがたいです。全国的には上昇もありますが、四国はおしなべてまだ下落。昨日の小欄に書いたように最高路線価が坪1千万円した頃とは比べるまでもなく、今年は下落です。
正直な話し、私は地価は下がり続けるのは問題がありますが、総じて「安い」という肌感覚は悪いこととは考えていません。使う用途がなくなり、いらなくなったら次に有効活用してくれる人に譲渡する。土地には所有権という強い個人の権利がつきますが、又その為にしのぎを削って大枚をはたくわけですが、土地は地球から借りているようなモノで、その対価として『固定資産税』を支払っています。
固定資産税は税率1.4%ですが、72倍すると100になります。考え方ですが、72年間固定資産税を払い続けると言うことは、また土地代金を支払うこととも考えられる。そんなこと言うと今媒介(仲介)を頼まれている不動産が売れなくなると困るのですが、要するに考え方次第でどのようにでもなると言うことを言いたいのです。人口減では確実に地価は下がります。値上がり箇所は、特別な要因があったところだけです。使わない不動産は、次の主に主役を代わると良いと私は考えるのです。