恥ずかしながらここ数年、旧盛和塾から改編された『香川胆識の会』で、塾があった頃と同じように、盛和塾機関誌(廃刊)に掲載されている『塾長講話』を再読し、一週間に一話の読後感想を週末までにグループ化された仲間へ送る『機関誌マラソン』を継続しています。私は経営からは遠のいていますが、『心を高める経営を伸ばす』という盛和塾の塾長方針の前半部分では、まだまだ未熟な自分を感じ、最終ランナーですがマラソンを続けています。
ネタ切れの今日は、今週の機関誌マラソン第46号『因果応報の法則』―情けは人のためならずから、今日まとめてグループメ-ルした内容を転記して、本来は身内の話ですが、小欄の熱心な読者に多少なりとお役に立つネタかと考え、掲載します。毎回思うのですが、『因果応報の法則の原則』は今からでもすぐに出来ること、『善きことを思い善きことをすれば』よいので、今からスタート、過去は問いません。ここが良いところです。
稲盛和夫塾長がかねてから口を酸っぱくして繰り返す、「『運命』と『因果応報の法則』が縒りあって人生が出来ている」という単純なカラクリ、そして後者の『因果応報の法則』の力が少しだけ強く、『宇宙の意志』もそれを後押ししているという現実、それは現世ではすぐにはっきりしないことがあっても、『シルバー・バーチの霊訓』にあるように、あの世までのスパンをとれば間違いなく『因果応報の法則』の通りになっていることの説明に紙幅をとっている。
稲盛和夫塾長は、『運命』を安岡正篤さんの『運命と立命』から引用し、『因果応報の法則』を中国の古典『陰隲録(いんしつろく)』という本から、袁了凡(えんりょうぼん)と言う人物に関する話しとして引いています。おまけに宇宙の始まりまで紹介し、宇宙はひと握りの超高温超高圧の素粒子塊に過ぎなかった。約150億年前に大爆発して、素粒子同士が結合して陽子や中性子、中間子を作りそこに電子がトラップされて水素原子が誕生した。その水素原子同士が融合して、次にヘリウムという原子が出来、次々と広がっている。
このようなことを繰り返して、現在宇宙に存在するあらゆる元素がつくられ、さらに分子や高分子がつくられ、やがて生命体がうまれ、われわれ人類に至っていることまで解き明かしている。とどめは現世に限らず、あの世までのスパンまで俯瞰すれば、『善根は善果を生み、悪根は悪果を生む』結果になっていることまで『シルバー・バーチの霊訓』を持ちだして証明している。
基本的に、同じ舞台で同じ台詞で演じているモノ同士に伝わる内容で、何のことかといぶかるむきもあると思うのですが、言わんとすることの一端でもご理解いただければ、今日の役割は果たせたことになります。今日は定休日で、次のステージの準備に追われていました。正月早々から準備を始めてもう半年、遅々として進まぬ結果に、「こんなモノだ、焦るな腐るな傲ることなかれ」と言い聞かせながら、じいじーの今日が終わります。