先の『防衛協会会報』で、ロシア国民(ウラジーミル・プーチンだけかもしれないが)の戦争に対する考え方を紹介している岸川公彦氏の『防衛時評』が興味深く、小欄で紹介しましたが、同じ紙面で紹介されているもう一つ表題の制度を知らなかったことが、同じく興味深いモノでした。冷静に考えると、当然と思うのですが、知りませんでした。
記事の内容は、全国防衛協会連合会が、『外国軍人留学生文化研修支援事業』として、令和6年1月13日(土)に防衛研究所、統幕学校、陸自教育訓練研究本部及び海・空の幹部学校に留学中の外国軍人とその家族等66名を、大相撲初場所(両国国技館)観戦に招待したという内容です。
防衛研究所等の自衛隊の幹部教育機関には、将来国家・軍の枢要なポストに就き、国家間の橋渡し役を担い得る有為な人材が、各国から軍人留学生として選抜派遣されているようです。彼らの短い日本留学期間中に、日本の国技である大相撲観戦に招待することにより、日本文化への関心と理解を深めて貰い、防衛省・自衛隊が推し進める国際交流の一助となることを目的としていると書かれています。
観客と一体となって家族で声援を送っていた軍人留学生の様子から、長年続いて来たわが国固有の相撲文化を実際に肌で感じ取り、大相撲に対する関心興味が一層高まり、理解も深まったようだと報じられている。その下には『インドネシア陸軍』軍人や『タイ王国空軍』軍人の手記が掲載されている。おしなべて好評でした。日本国自衛隊がこのような留学生制度で、多くの国と交流をしていることを私は知りませんでした。
私もオイスカという国際NGOの一員として、海外からの研修生を受け入れる活動をしています。オイスカは1961(昭和36)年、『すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界』を目指して設立されました。以来、アジア・太平洋地域を中心に、積極的に展開しています。主に農村開発や環境保全活動を展開し、人材の育成に力を入れ、各国の青年が地域のリーダとなれるよう研修を行っているのです。研修を修了した各国の青年は、それぞれの国で農村開発に取りくみ、リーダとして活躍しています。
ITデジタル化が進み、古希人としてはついて行くのに四苦八苦しています。こんな時代だからこそ、アナログが必要です。正直な話し、研修生の名前も覚えかねる私で、彼らと積極的な会話も出来ていませんが、折角のご縁ですから機会毎に挑戦してみます。人的交流が功を奏し、戦争が避けられると良いですね。しかし目的達成の為なら『核兵器』の使用も辞さない構えのプーチン大統領みたいな非道な指導者がいることも事実です。プーチンは、『小型核兵器』に限定してななら、本当に使いかねない凶暴性を持っている。
備えは大切です。隙を見せたら攻撃される時代であることも自覚し、人的交流を続けて行かなければ、複雑系がますますミーシーになってきています。世の中の矛盾がますます表面化しています。大きくはロシアやイスラエルの暴挙、戦争をやめましょうと良いながら大砲を撃っている。
反自民党と良いながら机の下では手を握ぎろうとしている小池百合子東京都知事。離党する意味もないのに離党を強調する蓮舫候補。なんで逆走するのか理解に苦しむ50歳の運転手。底辺にはその人の『考え方』があるのですが、もう少し簡単に考えたら幸せになれるのにと私は思うのですが。