驚きました、政府は来春から米国製iPhoneのスマホに、日本国マイナンバーカード機能を搭載すると発表しました。iPhoneの製造元、米アップル社のティム・クック最高経営責任者(CEO)と30日、岸田文雄首相がオンライン会談で確認したそうだ。スマホに登録すれば、『マイナンバーカード』を持ち歩かなくても公的機関や病院で身分証明に使えるほか、コンビニで住民票の写しを発行するなどの行政手続きも出来るようになる。
スマホへのマイナンバーカード機能搭載を巡っては、米グーグル社が昨年5月、基本ソフト(OS)『アンドロイド』を採用した端末で先行導入していた経緯があります。『アンドロイド』は日本製スマホ(富士通やシャープ・ソニー製)のOS(勿論韓国サムソン製も含まれる)で、その影響はさほど大きくないと私は感じていました。
それがiPhoneのスマホとなると、国内のスマホ出荷台数でシェアが50%を超えるiPhoneのスマホ利用者がいて、これの利便性が高まることで、「マイナンバーカード」の取得(現在73%程度)に弾みがつくことが考えられる。確かにスマホに搭載されると、利用者としては便利になる。反面いよいよスマホが身近なモノになり、スマホなしでは暮らせない日常が迫ってきているようだ。紛失盗難防止に腐心せざるを得ない。
私のような田舎に住む日本人の大部分の者は、高齢者も含めてスマホを日常づかいしている者が、半分程度はいると思います。確かに都会へ行くと、JRも地下鉄も、バスやモノレールまでスマホに入れたスイカやパスモで改札ゲートをすいすい通過できる。いちいち乗車券を買わずして、スマホの上の方を改札機にかざすだけで目的駅まで行ける。途中で下車する気分になっても、電子イルカ(IruCa)が対応してくれる。
商品購入代金の支払も、PayPay(ペイペイ)などの『Pay払い』は便利だ。また行きつけの大型量販店でも、今やスマホに入れた会員証でなければカードの持ち運びは億劫だ。このように、スマホ機能の利用が日常化している。私は古希を超えて生かしてもらっていますが、何とかこの時代を象徴する『スマホ化』に乗り遅れないように必死で早足歩行。
しかしこの『スマホ化』で、本当に良いのだろうか。もはやアメリカと戦争するとは誰も考えていないが、戦闘機など自衛隊用軍需品は国産化が叫ばれており、ラピダス(Rapidus)が北海道に建設している次世代半導体工場の名前は「IIM-1(イームワン)」ですが、この建設投資に政府は多額の出資と政府保証をつけようとしています。国内企業数社が出資しているラピダスも、所詮一企業です。一企業に政府が権益を与えるのは、独禁法からも問題だとする意見も承知していますが、私は賛成です。
今の時代、経済安全保障政策は国策の大きな部分を占める。絵に描いた餅では、国家国民の安寧は担保されない。もう一つ、ここまで複雑系になると戦争は出来ない。「戦争しようと画策したわけではないが、他国が責めてきたから致し方なく」というのが当事国の言い訳だが、自己防衛策も戦争しない作戦が求められる。局地戦も一日も早く、やめるべきだ。