高松栗林ライオンズクラブ第1478回例会が、リーガホテルゼスト高松で開催されました。標題のように香川大学医学部小児科講座教授・日下隆先生と同准教授・岩瀬孝志先生をお迎えし、今年から担当することになった小児糖尿病せとっ子の会の代表者として挨拶と現状説明がありました。
小児糖尿病「せとっ子の会」の事務局は、これまで善通寺市の『こどもとおとなの病院』松尾亜希子様、福田育美様らが担当されていましたが、責任教授の退任があり、組織を香川医大に移すことになった様です。高松栗林ライオンズクラブは、クラブ結成20周年記念事業の一つとして、1982(昭和57)年久米川久夫会長が県医師会会長であったことから同会にスプリングキャンプ開催資金を提供したことに始まります。
小児糖尿病はⅠ型とⅡ型があり、われわれが罹患するⅡ型とは全く別の原因で障害児となるのです。誕生間もない頃の急な発熱などで、すい臓が壊れインシュリンの製造が出来なくなり、幼少の頃からインシュリンを注射で補うしか生きる術がないと言われています。われわれは暴飲暴食が原因のⅡ型ですが、全く違い、当事者には何の責任もないのです。
私が入会した年と小児糖尿病「せとっ子の会」の誕生、支援開始と被っています。このような関係もあり、私も在席40年余の間に何度かスプリングチャンプや総会に招かれたことがありました。であるのですが、34年経過した2016(平成28)年に、「頼るばかりでなく自助努力もすべきでありませんか」と支援をやめた年がありました。
スプリングキャンプは、嫌がるちびっ子に先輩患者が注射をしている場面を見せて、「生きるために注射をする」ことを習慣化する訓練のためのキャンプですから、どうしても必要な場であることはLCも十分認識しています。しかし10歳だった幼児も34年経過したら44歳、自分たちの小児糖尿病せとっ子の会は自分たちで運営するという自覚を求めて決断した経緯があります。
今日の日下隆教授の話しの中にあった、「支援されているという心の支えになっています」という言葉に、私も合点しました。当時担当委員長をやっていたL若松茂行はもう退会していますが、これを聞いたら納得すると思います。取り組みを始めた40年前は1年限定と言って始まりましたが、良いことの継続は私も賛成です。その意味を理解されてこそ、ライオンズクラブの奉仕活動だと私は思います。
同時に日下教授から、『県内の小児科診療の質の高さ』の現状紹介がありました。日本国内の小児科診療の質の高さは世界一で、中でも香川県内診療のレベルの高さもダントツの実績を挙げているようで、なんとも頼もしい香川県であり香川医大の存在のようです。孫はともかくひ孫のまさかには、実に頼もしい先生方です。高松栗林ライオンズクラブも、微力ですが応援します。