仏生山地区連合自治会防災部(萬藤一美部長)が働きかけて、香川大学創造工学部岩原廣彦教授をお迎えし、これまでにも町内を10ブロックに分けて『防災まち歩き』を10回重ね、本日の総括講習会になったようです。私も昨年から、僅か14戸の自治会の会長として就職し、いろいろな案内を目にするのですが、このチラシもその中の一枚でした。
『防災まち歩き』は一度もしておりませんが、写真で現場を見る限りは、『あそこか』と大体の見当はつきます。しかし見ると聞くとでは大違い、同行出来ていないことを大いに恥じいるところであります。『-自分の命は自分で守る-地域みんなで考えてみよう-』との標題に、あらためて昨今の時代の変化と、己の年齢と置かれた立場(夫婦二人世帯)、周りを助けることから助けられる立場になっていることに気づきます。
本日のお題は、『仏生山地区における災害の種類と備え』。この仏生山町周辺は、標高34m(仏生山コミュニティセンター)の高台にあり、瀬戸内海沿岸から真南に10㎞の位置で、川がありません。端的に言えば、周辺のため池の決壊が、南海地震発生災害で一番の心配事であります。加えてこのあたりの一部地盤が、土砂災害の『がけ崩れ』で危ないと表記されていることからも心配が重なります。
また不動産売買仲介時の重要事項説明にも、ため池の決壊時には『概ね0.5㍍の浸水が予想される』と説明していましたが、別に3箇所の『土砂災害警戒区域(急傾斜地)』と『土砂災害特別警戒区域(急傾斜地)』があることに気づきました。その不動産が対象区域内にあれば説明を要するのですが、『仏生山地区における土砂災害警戒区域』という町内全域での総体的な指摘はあたりません。
またこの類いの警戒区域というモノは、変化します。だから『防災講習会』などは、案内のたんびたんびに参加して拝聴するべきであります。警戒区域が解除なることはまずありませんが、追加されることはままあります。それからもう一つ、考え方が変わってきていることも岩原先生の講義で痛感しました。
例えばため池の一つ『前池』が南海地震等で決壊したら、これまでは堤防の下にある仏生山小学校の運動場に子どもを集めて避難すると言われていましたが、耐震化が完成した校舎であれば、そこの最上階へ避難する方法が提唱されています。また避難会場の一つ、拙宅の至近にある仏生山コミュニティセンターもこれまでの基準では121人の想定収容人数とされていましたが、新基準で計算し直すと24人(ゆったり寝泊まりする)の収容となっています。
南海地震発生災害時の震度は、6弱と予想されています。であるならば、自宅待避もあり得るかなと考えてしまいました。新耐震基準であり、敢えて軽量鉄骨造の2階建てとしました。夫婦2人の後期高齢者世帯、東海トラフ地震で上水道復旧1週間後73%、下水道66%、電力1日後64%、固定電話1日後64%と香川大学創造工学部岩原廣彦教授の資料にあります。
今でも飲用水は、隣のアパート4戸と併せて、一戸ポリタンク10ℓ常備。雨水は、タンクにためています。煮沸すると飲めるし、トイレの排水には使えそう。食糧も何かと冷凍しています。ガスボンベも耕耘機用の備蓄があり、米も精米したモノが10㎏はあります。テントを張る空間はありませんから、テントは用意しません。
極めつけのネタですが、地震対策用の家具の固定突っ張り材よりは、段ボール箱を空間にはめる方が効果的である。私も心がけていることですが、救急車や消防車はガソリン半分になったら必ず満タンにするのです。モバイルバッテリーと予備電池は、常備しています。公衆電話はコミセン前にあります。非常時対応の缶ジュース類も、コミセン中にあります。
自分の命は自分で守る-寿命もそう長くないのですが、社会に迷惑をかけてはいけません。