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ふるさと納税で自治体はあの手この手を考える
3月19日、姫路城の新城主は神戸空港から兵庫県姫路市がチャーターした専用ヘリに乗り込み、瀬戸内海の上空を周遊。市内の陸上競技場に降り立ってハイヤーで移動し、陣羽織を身にまとって姫路城へ入城した。姫路市が考えた、『ふるさと納税3,000万円の寄付者』(一日城主)へのもてなしであります。

市職員ら約20人のお出迎えを受け、城郭考古学者で奈良大の千田嘉博教授(私が大好きなお城オタク先生)のお供で、城内を見て回った。要塞(ようさい)として機能した鉄壁の防御機能や歴史的背景などの解説を受けながら、非公開エリア「天守地階の厠(かわや)」も視察。大天守では清元秀泰市長から、「永久入城権」が献上された。

よろいかぶとを着たプロの役者約30人が、戦国時代を再現。敵を攻撃するために壁に開けた穴から鉄砲を構える様子も披露し、「足元にお気を付けくだされ」と敬った。その後は、姫路城を一望できる『ホテル日航姫路』のスイートルームに宿泊。満開の桜50本で、特別に装飾された最上階のバーラウンジで、総料理長がウニや黒トリュフなどの高級食材や食器にこだわって考案した「城主御膳」を堪能した。

1333年に赤松則村(のりむら)が砦(とりで)を築いたことが起源とされる姫路城は48人が城主を務め、1869年に国有化された。1931年には天守閣が国宝に指定され、93年には法隆寺(奈良県)とともに、日本初の世界文化遺産となっている。また日本一美しい城と、国民から讃えられている。

市はふるさと納税の体験型返礼品として、日本の宝に新たな「お殿様」を迎え入れる計画を立てた。2021年12月、3000万円以上の寄付者を49代目の新城主としてもてなすプランを発表した。他の自治体にはできないインパクトのある返礼品を打ち出そうと、市地方創生室の担当者らが知恵を絞った。

当初は、追いかけっこや宝探しイベントを考えたが、他部署から「姫路城の品位を落とさないように」と注意を受けた。国宝の石垣や塀に傷を付ける可能性を排除し、一般公開後に城を貸し切る内容とした。高額のため、申し込みゼロも想定されたが、市外在住の一人が手を挙げた。発表から20日後には、3000万円が入金されている。寄付者は、匿名での寄付を希望したという。

このように城の魅力をいかした街のPRは、他の自治体でも行われている。京都府福知山市で1986年に再建された福知山城の天守修繕では、約5億円の寄付が集まった。市は19年、一日城主を募集。「サムライになって日本文化を体験したい」と応募したオーストラリアの中高生の男女12人が、よろいかぶとや打ち掛けを着て、市の伝統芸能「福知山踊り」を体験した。

21年度には全国からアイデアを募り、明智光秀を主人公にした能を城の広場で上演。市の担当者は「城を町のシンボルや誇りに感じる人は多い。外国人からも日本を感じられるとして人気だ。今後も町づくりの拠点として活用したい」と話す。

16年の熊本地震で被災した熊本城では、復興費用を募る「復興城主」を企画。熊本市は寄付者に「城主証」のほか、市の観光施設で特典が受けられる「城主手形」を贈っている。姫路市は、今回の寄付金3000万円を姫路城の整備費に充てた。新型コロナウイルス禍で、落ち込んだ入城料を補塡(ほてん)する形にもなった。市地方創生室は「次はもっと幅広い人を対象に価格が低いイベントも考えたい」と手応えを感じている。毎日新聞インターネットページから【喜田奈那】

ふるさと納税制度は、いろいろなアイディアを生みだし、行政現場に投資対効果の結果を見せつけた。当初返礼品で勝負がついたかのような勢いでありましたが、先の例のように『唯一無比』のアイディアで巻き返し、職員にやる気を起こさせている。しかし大事なのは、これが一過性のモノでなく、毎年同程度の数字を叩き出すことだ。民間は、これを毎年行って数字を出している。公務員さんにもこの努力は、自身の成長という観点からも、必要なことではないだろうか。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=5617 |
| 社長日記 | 09:09 AM | comments (0) | trackback (0) |

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