この年になったら余り怒ることがなくなったのですが、それでも『頭にくる』ということは少なからずあります。昨今では、訪問医療の医師が散弾銃で撃たれて死んだこと、大阪のクリニックで放火犯が医師や関係者を巻き添えにして自死したことなど、また大きくは新型コロナウィルス禍が治まらないことなど。
そんな中で、毎日数多く寄せられるインターネットメールの『ネット詐欺』も頭にきます。私はまだ被害にあったことがありませんが、(知らぬ間に被害者かもしれないのですが気がついたのがない)、長い間Eメールに接している方の私は、怪しそうだというメールは一切無視して開封しません。そのままゴミ箱に入れています。届く総数の半分は、この類いのモノです。
しかし<最近使い始めたというスマートフォン(スマホ)利用者(高齢者)にも、被害が広がっているようです。私の元に届く『詐欺メール』は、銀行から、クレジットカード会社から、通信販売会社から出会い系サイトからと多種多彩であります。組織的なモノだと感じるもの、初心者向け簡単だまし程度のモノと、枚挙にいとまが無いのですが、その手口紹介も昨日私が小欄で触れた動画投稿サイト『ユーチューブ』に解説動画がありました。
7つに分類されているのですが、これで『まずいな』とまず感じるのは、パソコン購入時に封入されている『無料ウィルスソフト』の期限切れです。新しく有料版のウイルスバスターを入れた利用者も多いのですが、そもそもそういう人は詐欺にかかりにくい。私が頭にくるというのは、『無辜(むこ)の利用者』を簡単に騙す詐欺です。勿論詐欺はどんなのも頭にきますが、無辜を騙すのは悪質です。
詐欺は人の強欲に起因して仕掛けていて、通信販売であれば『格安』はまず疑ってみることです。宅配詐欺は、「宅配しましたがお留守のため持ち帰りました。以下のサイトから入って、再配達の指示をして下さい」的なモノです。これが現れたら、直ちに削除です。仮に本物であれば、再度電話で連絡があります。安心して下さい、荷物は必ず届きます。
ネット詐欺らしきモノが届いたら無視をして、削除すれば事なきを得るのが9割程度ですが、『ランサムウェア』だけは特に悪質で、開封した瞬間からパソコンが動かなくなります。慌ててその画面に表示された銀行口座に振込をしても、解決しないことが多いのです。犯人は、数多くへ偽メールを送っています。入金を確認して、解除の手続きをすることが物理的に出来ません。
この場合は、「パソコンの電源を抜くと解決する」と解説されていますが、バッテリーが効いているノートパソコンは、電源オフになりません。この場合は『強制シャットダウン』しか方法がありません。シャットダウンしても、パソコンは決して壊れません。近くに若者がいるなら、彼や彼女に昼飯交換で対処してもらうのも一考です。強欲が、あなたを狙っています。