令和3年9月吉日
お世話になったみなさま
松野誠寛
退院のお礼
拝啓 秋分の日が過ぎ台風の襲来とともに秋らしさがやって来そうな今日この頃であります。皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、県下でもまん延防止等重点措置が適用になり、苦心惨憺されているみなさまもいらっしゃることと、拝察申し上げます。(この後10月1日(金)に全国一斉、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置も解除)
さて私ごと、『食道ガン』の治療のため9月7日(火)から高松日赤病院の『消化器科』に入院をしており、その節は励ましやご厚情を賜りありがとうございました。お陰をもち、18日(土)に退院をすることが出来ました。内視鏡的粘膜下層剥離術は、成功と聞いております。この後も通院をしながら、経過観察と言われており、本日最後の通院が終わり、経過良好と聞いて安心し小欄に書いております。
私も来年の四月誕生日で、古希(70歳「人生七十古来稀なり)を迎えるのにあたり、これまでとは違う何かを感じておりましたが、まさか、人生初の消化器の手術をするとは思いもよらず、驚きながら己のこれまでの放蕩磊落な人生を恥じ入ったところであります。
少しだけ経緯を申し上げるなら、7月9日午後マイカーを運転していた折、軽い腹痛に襲われ近くの『セブン・イレブン』のトイレに駆け込みました。そこで見たのは、人生初めての下血でした。コンビニのトイレは、その構造がボール型であることから、中身がよく見える構造になっています。自宅のトイレは、節水型で吸引口が狭く深くなっていて、これまでにも下血があったのかも知れませんが、自覚したのはこれが初めてでした。
急ぎライオンズクラブメンバーの藤井雅義ドクターや、吉峰公博先生に相談し、高松日赤病院の『消化器科』を紹介されました。小川力先生でしたが、「今日はとりあえず上の検査をしてみましょう。後日、大腸カメラ検査を入れます」と言われて、玉置敬之先生を紹介されました。ここで『食道ガン』の宣告がされました。その後の大腸カメラで『異常なし』、下血の原因は特定出来ませんでした。
コロナの影響で、入院が9月になりましたが、どうみても『頂いた命』であります。今後微力ではございますが、拾った人生、『全従業員の物心両面の幸福を追求すると共に、業界の地位の向上に発展貢献する』覚悟であります。本来なら逐一見参し、お一人お一人おれいを申し述べるのが筋でありますが、このような無礼をお許し下さい。ありがとうございました。
頓首再拝(何度も頭を地にうちつけるようにおじぎして相手に敬意を表わすこと。)
以上が内々に出した『お礼』ですが、二人に一人が発がんすると言われている時代、身近なものであることを今さらながら実感しました。さらに驚いたのは、入院中の9月8日(水)に、同級生の白河隆博(香川銀行)さんがガンのため死去されたという知らせが届きました。私にとっては二重の悲しみでした。彼とは龍雲中学校で、ハンドボールをやりながら泣いたり笑ったりした仲でした。ご冥福をお祈りします。なおこの後入院中に考えたことなどをまとめたモノを、この後三回にわたり掲載させて頂きます。読んでみてやってください、戯言ですが、何かの参考になるかもしれません。