2021,03,14, Sunday
東日本大震災の津波で失われた海岸林の再生プロジェクトが進められている宮城県南東部に位置する名取市へ、小欄で既に書いたように昨年11月、公立中高一貫教育の高松北高1,2年生30人がボランティア作業のため現地へ行って汗を流したと、本日14日の四国新聞で報じられている。写真が掲載されていますが、良い顔しています。高松北中・高の国木健司校長は、いろいろな非日常に挑戦しています。
国際協力や環境保全に取り組む公益財団法人オイスカ(本部・東京)が、震災発生直後から取り組み、延べ1万2千人のボランティアが参加している一大プロジェクト。国木健司校長の、防災や環境再生を学ぶ研修の一環になればとの呼びかけに、1,2年生30人が手を挙げた。高松北高は、最近『穴吹学園』と『香川大学創造工学部』と交流提携をしている。また公益財団法人オイスカとも、今月19日に提携を予定している。 オイスカの『海岸林再生プロジェクト10カ年計画』は、名取市の海岸線5kmに幅200mで、種から被災農家が育てたクロマツの苗木を、専門の森林組合員が植えて、草抜きや苗木周辺の排水路の補修作業等をボランティアが行うという内容。100haの広大なかさ上げされた土地に、10年間に寄付金10億円を集め、クロマツの苗木50万本を植えるというプロジェクトです。 結果この10年で37万本を植え付けた植栽地で、生徒たちは、スコップを使って苗木周辺の排水路を数時間かけて200mあまりの溝を掘った。「丁寧な仕事ぶりに驚いた。本当にきれいに作ってくれた」とは、オイスカの海岸林再生の担当部長、吉田俊通さん(51)さん。海岸林再生にはまだまだ時間を要するため、「若い人たちの参加が事業の今後を占う。ぜひまた協力してほしい」と話す。 クロマツは極度に水を嫌う。そのため排水路の整備は、なくてはならない作業。それが5kmとなると、機械で出来ないモノでどうしても人海作戦となる。ボランティア活動は、なくてはならないマンパワーと言える。北高の生徒は、「自分たちが行った作業が、希望につながれば」「少しでも地域に貢献できたのなら、うれしい」。 震災発生時は幼かった生徒たちにとって、被災地訪問は「気づきの場」にもなった。大切な家族を亡くしながらも教訓を伝えるため、語り部活動を続ける被災者から聞いたほか、津波で被災した当時の姿が遺構として保存されている高校の旧校舎も訪れた。「自分の目で見て、直接話を聞いたり、体験することで生徒それぞれが思いを巡らせ、被災地への支援や防災を自分事ととらえる機会になったのでは」と国木健司校長は手応えを語る。 過去の小欄 |
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