最近届いたメールで、「トランプ叩きに必要な日本メディアと届かない真実」、要するにトランプ大統領が選挙に勝ったとする裁判が、複数の州で出てきそうだという予想です。そんな馬鹿なことがあるかと思いながら、しかしまだ裁判が始まったばかりで、トランプ大統領が勝ったという結果が出たわけでもありませんが、マスコミが言うようにバイデン勝利が『確実』でもないという説であります。
その意見によると、複数の州で『不正投開票』が行われて、バイデン候補が選挙人の過半数を獲得したという『事実』が覆るように言われています。アメリカ大統領選挙は、その他も同じかもしれませんが、州ごとに選挙の投開票システムが違うようで、今回は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、郵便投票が、『民主党知事』の州で多く認められたのです。
その結果、トランプ大統領が開票でリードしはじめた午前4時頃、郵便投票の投票用紙が「どーん」と届いて、その多くがバイデン支持票だった。この瞬間に、バイデン支持票が垂直登攀のように真っ直ぐ伸びたグラフが添付されている。うがった見方をすれば、開票の担当者(民主党員)が手薄になった頃に、バイデン支持の投票用紙を都合良く潜り込ませたと言うのです。
自由民主主義の盟主のアメリカ合衆国が、どうしたことかと思うが、2000年のブッシュ息子と、ゴア候補が激突した選挙も、投票後1カ月超結果が決まらず、すんでの所で、ゴア候補の『敗北宣言』で事なきを得た。2020年の今回の選挙で、選挙結果そのものを無効とする裁判もあり得てその場合、憲法の規定により各州議会の議決で投票人が決まる可能性もある。
この場合、バイデン氏は270人の投票人を獲得できず、トランプ氏が逆転勝利する可能性もゼロではないと言われています。限りなく少ない可能性であるが、12月14日の本投票(又は8日の投票集計)まではその可能性は排除されない。そして、上院選挙も共和党50議席対民主党48の構図であり、どちらも過半数を取れていない。
1月5日のジョージア州の決選投票2議席のうち、一議席でも共和党が取れば、上院を共和党が支配することになり、例えバイデン候補が勝っても閣僚人事すらままならないことになる。また、法律の拒否権を上院が持っているため、法改正も共和党の合意が得られなければできないことになる。どちらに転んでも、アメリカ合衆国の2021年は混沌としている。
つまり、バイデン政権が誕生しても誕生直後にレームダック化が確定する。この可能性が高い。米国は選挙を行った結果、すべての可能性がテーブルに乗ったままの状態になっており、想定内といっても最悪の結果となったことになる。アメリカ合衆国の大手マスメディアも、日本のそれも、本当のところには触れない報道癖がついてしまったようだ。