菅義偉首相は25日、中国の習近平国家主席、インドのモディ首相とそれぞれ電話で協議した。就任から10日間で、10人の各国首脳や国際機関のトップと電話したことになります。電話回戦は、セキュリティ認証がしっかりしたものだと思いますが、テレビ電話も次には登場しそうです。同盟関係にあったり、自由や民主主義の価値観を共有したりする国に力点を置いて接触を図っているようです。
菅義偉首相は、外交が苦手のように言われていたのが、それはあくまでも安倍晋三元首相への配慮であって、決して表に出なかった『7年8カ月』は賞賛に値する。出たがり屋の多い『政治家』で、内閣官房長官として『黒子』に徹していた菅義偉首相は、ある意味『あっぱれ』であります。首相就任後、9月の4連休も関係なく働いています。この背中を見た大臣も、半端なく働いています。何かが変わりそうな、そんな予感がします。
その菅義偉首相は25日、安倍晋三前首相の下で首相補佐官を務めていた今井尚哉氏ら5人を内閣官房参与に任命した。内閣官房参与は専門分野の政策課題について、首相へ助言するがその任務であります。今井氏は経済産業省出身で、第一次安倍政権で事務の首相秘書官を務めた。2012年の第二次政権発足の後は政務の首相秘書、19年間からは政策企画の総括担当として、首相補佐官を兼務していました。
菅義偉内閣の参与としての担当分野は、エネルギー政策などに限定している。私は菅義偉内閣の自民党役員や大臣、その他補佐官や大きくは、黒田東彦日銀総裁の人事などを菅義偉内閣総理大臣はどうするか、非常に興味を持っていました。まず二階俊博幹事長と麻生太郎財務大臣兼副首相の再任、黒田東彦総裁も交代せずに低金利路線を継承。
無難に内閣が立ち上がったと、見ていました。しかし今井尚哉氏は、再任していなかったのに、ここへ来ての任命は外圧があったのか、今井尚哉氏の反省の色を見てのことか。というのも、安倍晋三前首相と今井補佐官の2人で決めたことが、1回ですが、菅義偉前官房長官の『知らぬところ』で動いていたということで、一時『安倍・菅不仲説』が永田町で言われたことがありました。
本当の内情は知るよしもないのですが、安倍内閣は『経産省内閣』と言われたほどで、今井尚哉補佐官の力は甚大だったと聞いていました。首相との面談も、今井氏が独断で決めていたと言われるほどでした。その実力者の今井尚哉内閣官房参与を初期段階で外し、『スガ流』を通したモノと私は見ていました。実際今井尚哉内閣官房参与がどのような人物か、勿論知りません。
もう一人、飯島勳氏も『特命担当』として再任されています。飯島勳氏は、衆議院議員小泉純一郎の初当選時から議員秘書、小泉の内閣総理大臣在任中は内閣総理大臣秘書官を務めた豪腕です。飛行機内でCAの指示に従わず、降ろされたことがありました。上から目線の人であることは、容易に想像できます。小泉純一郎元総理大臣の協力を得る鍵が飯島勳氏で、安倍晋三前首相は今井尚哉内閣官房参与が鍵なのかも知れません。
最後に菅義偉首相は、『5年で行政デジタル化』を達成するように、各府省に指示しています。一番の驚きは、マイナンバーカード機能のスマートフォン(スマホ)への搭載です。私も意図してスマートフォン(スマホ)を使うように懸命に努力しています。コスモ石油のアプリもスマートフォン(スマホ)に取り込んで、昨日初めて使ってみました。126円が121円になっていました。