ニューヨークから共同通信社の配信記事ですが、米アップルとグーグルは20日、新型コロナウィルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリの技術を公開した。似たような話は、韓国でも台湾でも聞いたように思う。問題は、感染者の個人情報が毀損されないかという心配がある。新型コロナウィルス感染者は、加害者になる可能性があるが、その前に被害者でもある。
米国の多くの州と22カ国で使用される予定で、これからの数週間で更に増える見通しだという。日本も、この技術を採用したアプリを導入する方針のようだ。米保健当局による、濃厚接触者を追跡する取り組みを支援するのが目的。症状のないヒトに、感染の可能性を気づかせることが出来るという。しかし多数がアプリを使用しなければ、効果は限定的だ。
新型コロナウィルス感染者が、PCR検査の「陽性」情報を自分のスマートフォン(スマホ)に入力すると、過去の一定期間内に近くにいたスマホアプリ利用者に、スマホに内蔵されている近距離無線通信「ブルーツース」を使い、近くにいた人の情報を記録する。恐らく、これからの5Gを利用したアプリではないかと想像します。位置情報は収集しないと言うから、「どこで濃厚接触した」のかは分からない。
感染者も、自分だと誰にも分からないのであれば、「陽性」情報を入力するのではないかと思われる。俗に言う「追跡不能感染」は、防げるのではないかと考えます。それでいて自分にも陽性の可能性があるから、PCR検査をしなくてはならないと気づかせることに役立つ。一説によると、感染者は発症の3日前ぐらいから発症までの期間が、感染能力が強いという。これから考えると、発症前に「気づく」のは非常に有効だ。
プライバシー保護を重視し、スマホ利用者がアプリを使用するかどうかを選ぶようにする。初期設定はされていないということだが、これにあわせてアップルはスマートフォンの基本ソフトを更新している。アップルは、当然iphoneになるが、この米アップル社の「iphone」と「Android」の戦いが、熾烈を極めるようになるのか。昔のカセット型ビデオテープレコーダ(VTR)規格の、本格的家庭用規格として2つあった、「VHS」と「ベーターマックス」の戦いを思い出す。
アップルとグーグルは声明で、「利用者が広がることが成功の鍵だ。利用の促進は、強力なプライバシー保護が最善の方法だ」と述べている。これも想像の域を出ないのだが、少なくても日本国内で販売されているスマートフォンは、先の2種類の利用者数が拮抗している。iphoneとAndroidの両方にアプリが入れば、利用が進むと思うし、Androidは、オープン・ハンドセット・アライアンスとして知られる開発者のコンソーシアムによって開発されており、主な貢献と商業的な販売はGoogleが担っているから当然そうするのでしょうね。