中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウィルスによる肺炎患者が拡大している問題で、現地滞在の邦人のうち206人が29日、第一陣として日本政府が派遣した全日空チャーター機で帰国した。12人が入院したが、2人は説得に応じず、なんと帰宅したというから驚いた。何があったか、言い方が悪かったのか知らないが、結果だけを見ると何と無責任な日本人か。
厚生労働省によると、日本人初の人から人感染となった奈良県の男性が運転するバスに同乗していた、大阪市の40歳代のガイドさんも感染が確認された。国内での感染例は、これで8例目。急激なスピードで、拡大している。先のサーズ以上の猛威を振るっている感が強い。武漢からの帰国は、第2便第3便と続くだろう。一時も早く帰らないと、中国本土の感染者は、29日までに6061人に増え、死者は133人になっている。
一方来日中の中国人は、日本へ来て安心とマスク姿もまばら。私もマスクが絶対有効策とは考えていないが、外へ出さない策であれば良いかなと思っているのですが、防御策としては決定打ではない。またなかには、中国へ帰国したくないという旅行客もいる。時期が中国の大型連休期間で、中国からの出国を規制したといっても、多くの中国人が来日している。
高松市内のライオン通りには、多くの飲食店が軒をつらねている。韓国からの訪日客が激減していることから、中国からの訪日客らしきカップルや小集団が闊歩している。一番の恐怖は、新型コロナウィルスが見えないことで、まだ対処法のワクチンもできていない。先に述べたように、マスクをしたり、手洗い殺菌消毒しか方法がない。水際作戦とて有効とされていたサーモグラフィーも、解熱剤で簡単にスルーする。
私もなにか有効策を持ち合わせているわけではないが、今度の新型コロナウィルスは、人類への神からの啓示のように感じる。神からの啓示とは、普段良いことに使うが、旧正月の元日に「おお神様」と中国人は神にすがると聞くが、神からの忠告のように私は感じてならない。高松など、地方都市で感染者が出たら、パニックになるだろう。恐らく、収容施設の段取りも出来ない。何だか、新型コロナウィルスはこれまでと違う感じがする。
今の時代、有益なモノもどんどん入ってくる。がしかし、有害なモノも入ってくる。これを完全に遮断することは、もはや不可能であります。極めつけは、サイバー犯罪で組織的に悪意に満ちた仕掛けがされる。確かに便利になったモノの、その代償が尊い命というのでは、間尺に合わない。
検査キットの生産と、ワクチンの開発、そして武漢に残されたとされる2人の重篤日本人の日本への搬送。今こそ国が、「日本らしさ」を見える化しないと、東京五輪・パラリンピックの開催まで悪影響が出かねない。緊急医療体制を備えた貨物機での出迎えも、選択肢の一つにならないか。